リーダー部列伝【8】(17) | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

第8回 求道者 森下暢夫(三十七代目甲南大學應援團副團長)【17】

 

時間に余裕もあり、練習にマメに参加した上でさらに住吉川沿いを一人ランニングしたり、夕方になると鼓手の團員を伴い体育館に篭り、演武や乱舞に励み、暗くなってからは團室で過去、名人と言われた先輩の過去の映像をじっと見る、そんな生活を森下副團長は送っておりました。自宅にも大きな鏡を購入し、帰宅後も研鑽に励んでいた様であります。乱舞の魅力に憑りつかれた求道者の姿がそこにありました。

 

應援團の練習は苛酷ではありますが、上級生の厳しい目があってこそ出来る部分が相当ありまして、例えば夏休みに合宿に備え自宅で腕立て伏せや腹筋に励む者は多々おりますが、日常の練習程の回数はなかなかこなせません。それでも彼の意志は固く演武、乱舞に関してはどこまでもストイックでありました。

 

以前も触れました通り彼の代に演武、乱舞を見直し、極力、元々あった型を復元していったのでありますが、彼が担当する應援歌についても振りに関しては大きな手直しはなかったものの、掛け声が大幅に増えました。声を出す、しかも應援團の場合は声を張り上げるという方が正確ではありますが、その行為は意外とスタミナを消費するものでありまして、改良以前の方に比べると随分とリーダーの負担が大きくなりましたが、彼は新しい應援歌の型をしっかりと自分のものにしておりました。

 

甲南大學應援團OB会

 

八代目甲雄会團史編纂委員会