大学には学生食堂がありまして、安価で美味、しかもボリュームがある食事を提供して下さる、学生にとっては大変、有難い存在でございます。今でも月~土の昼前後に大学を訪問する機会がある場合は、昼食は学食でとります。学生だった時代に比べれば巷に美味なるものは溢れておりますが、青春の味は何物にも代え難いものがございます。
我が校の建学者 平生釟三郎先生は「世界に通用する紳士たれ」との言葉を遺されております。ところがかつての我が校ではその訓えが充分に浸透していない事態が他ならぬ学食で起きておりました。
【昭和40年代半ばの学食の様子】
学食でのセルフサービスは当然の事なのでありますが、敢えてこうもデカデカとセルフサービスを呼びかけて居るには訳がございまして、食べ終わった食器を放置したまま立ち去る不逞不遜の輩がいた為であります。これでは世界に通用する紳士になれる訳がありません。
應援團はかなり昔より昼休みは練習の時間に充てておりまして、昼食は練習が終わった13時以降に摂ります。好物のメニューが売り切れてしまった事もございましたが、、こちらの方が空いているというメリットがありました。
それと應援團員は昔より食堂のお姉様方に人気がありまして、應援團のバッジを付けている学生が並んでおりますと、ビックリする様な大盛りにして下さったり、大変、お世話になったものでございます。
團員は日常から集団生活が基本でございますので、列に割り込んだりという不作法は決してやりません。また食堂中に響き渡る声で「押忍!いただきます!」と言ってから食事をし、食べ終わると同様に「ごっつあんでした!」と声の限り唱和致します。
食堂を立ち去る際もお姉様方には会釈をし「いただきました!」とご挨拶致します。こういった事もあって結構、学食の方とは親しくさせて頂いて居った訳であります。【以下次稿】
八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会