神田須田町と言えば、蕎麦好きには堪らない蕎麦屋がある。〝神田まつや〟であり、〝眠庵〟であり、〝神田尾張屋本店〟等々。そんな老舗名店と並んで奮闘している立ち食い蕎麦屋がある。「茹でたて、からだに優しいそば うどん めんや」だ。

  創業は2001年。創業者はサラリーマンを定年退職して立ち食い蕎麦屋をここに開いた。そして70歳を過ぎた頃から体調を崩し、当時女性店員だった鈴木さんに店を託した。2018年7月だった。

 先代の頃から、めんやにはとても有名な天ぷらがある。〝明日葉天〟。近隣の常連さん以外にも、遠くからこの明日葉天を食べにやって来る人が多い。

 とりあえず、券売機へ・・・。

と、ところが明日葉天のボタンがない。ガーン

ホワイトボードにはある。

 そこで、〝もりそば〟(310円)と〝おすすめ単品〟(100円)の食券を購入し、カウンターで〝明日葉天〟を注文する。

揚げたての明日葉天。ほんのり苦みがあるが心地よい苦さ。

天ぷらの衣に甘みがあり、苦さが気にならない。評判通りの美味しさ。

今日摘んでも明日には新しい葉が生える強靭な生命力から〝明日葉〟と名付けられている。

蕎麦は、蕎麦は定評の〝むらめんの生蕎麦〟。

蕎麦湯のポットはカンターの上にある。

とても美味しかったので女将さんの鈴木さんにお礼を申し上げると、笑顔で答えてくれた。

明日葉天は、揚げたてが一番おいしいです。開店直後の8時30分~9時頃に美味しいのが食べられます。

もしお待ち頂けるのならいつでも揚げたてを出しますのでまた食べに来てください。

この鈴木さんの笑顔と気立ての良さに先代は店を譲ることにしたのであろう。

この天ぷらは社長の考案です。衣の美味しさも気に入って頂けるかと・・・。今日の明日葉は神奈川県産です。

明日葉は〝八丈草〟と言われるように八丈島の特産品。この明日葉天の美味しさに目覚めた人はその魅力にきっとこの店の虜になるだろう。

また食べに来たいと思ったひとりだ。

 

【お店へのアクセス】

都営新宿線 小川町駅 徒歩5分