コロッケそばと言えば、立ち食いそばファンにとってとても気になる存在。賛否両論あるがワタシはとても好きだ。

元祖は、銀座の老舗名店の〝そば所 よし田〟。ここのコロッケはいわゆるコロッケとは違う。鶏肉のミンチをとろろと玉子でつなぎ軽く揚げたつみれのようなもの。立ち食いそばのコロッケそばをイメージしてはいけない。

立ち食いそばのコロッケそばの関東の発祥は、新宿西口の〝箱根そば本陣〟。箱根そばの本店であるが今は本陣でコロッケそばは取り扱わない。〝名代 箱根そば〟で取り扱っている。

 コロッケそばに賛否両論があると書いたのは、このコロッケが食べようとすると崩れてしまうことにも一因がある。最後にそばつゆに溶けてドロドロになるのを美意識が許さないという方が案外多い。

 

 東急大井町線〝中延駅〟の改札口を出ると目の前にある〝大和屋〟

〝自家製天ぷら〟とあるが、店主と女将さんが答える。

 

立ち食いそばとしては創業22年ほどです。元々、ウチは、総菜の天ぷらの卸しをやってたんです。富士そばさんにも納めてましたよ。コロッケはその当時からとても人気でしたね。毎朝、じゃがいもをすりつぶすことから始めてます。

 

メニューはホワイトボードの通り。券売機はない。

注文したのは、コロッケそば(温)とミニカレーのセットで620円。玉子50円の計670円。

憧れの〝コロッケそば〟とご対面。

このカレーも常連客に大人気。結構なボリュームで美味しい。

麺は中細麺。注文を受けてから熱湯にくぐらせる。

 コロッケは、日本一と書いても誇張にならぬほど旨い。

中身はじゃがいもだけだけだが、この肉々しい旨みは何なのだろうか?

すり潰したじゃがいもの中に、天ぷらの揚げ玉と秘伝のタレを練りこんでいるのだ。

しかも決して崩れない形状。崩れない理由は、コロッケの中身を包んでいるコロモ。天ぷらのコロモ(ドロ)でコーティングしてからパン粉をまぶしているのだ。

 天ぷら総菜卸しの老舗名店。コロッケ以外も数多くのタネが並んでいる。

次回は紅ショウガ天にしよう。

 

【お店へのアクセス】

大井町線中延駅徒歩0分

都営浅草線中延 徒歩1分

東急バス(反01) 中延駅前 徒歩1分