どこかで聞いたことのあるピアノ曲、といわれたら、きっと筆頭に挙げられるのでは。
トロイメライ。Traumerei。

訳すと、「夢想にふけること。白昼夢」 単に「夢」だと「Traum」ですよ。





ポピュラーすぎて、それほど好きではなかったんだけど、自分で弾くと内声の心地良さに本当にウットリしてしまう。

「子供の情景」は、続きの8曲目も、とても好きです。ほっこり気分。
ついでに言うと「眠る子ども」の方が何だか怖い…

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ちなみに、ベートーヴェンの「トロイメライ(夢見)」にあたる曲が、Op.109の終楽章だと勝手に思っています。





終わり近くの二重トリル・・・こんな優しく高貴な表現に到達した後期のベートーヴェンに、もう言葉もありません。
Op.2で技巧の顕示のために書いてた二重トリル、109や111で理想的な音楽に結実していると思う。



そしてモーツァルトの「夢見心地」といえば、やっぱりK.331の変奏曲でしょう。






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・・・と、何となく考えていて、どっちも変奏曲。

「夢見」と変奏形式って、相性が良いのかも。

「Traumerei」だって、そういえば小さな変奏なんだ。
この前亡くなった諸井誠さんが、ガチンコ分析していましたね。



「Traumerei」の要件は、「やわらかさ」かな。
大学に入りたての頃、クラシック歌曲というものが、すごく苦手でした。

あの朗々としたオペラ風(?)の歌い方に、どうにもついていけない!と思っていたし、自分自身の歌声も好きじゃなくってコンプレックス気味だったりしていて。
そのせいで歌曲は全然聴かずに、室内楽やオケばっかり聴いていました。


友人がドビュッシーやシューマン歌曲を勧めてくれても、全く相手にせず。
よく「歌曲vs器楽曲」論議をしたりしてました。


転機は「マタイ受難曲」で、ある時期に集中的に聴いてて、自然と独唱の所で真似したり、合唱にハモったりするようになって。
自転車漕ぎながら 「Wir-set-zen-uns~」 とかって歌っていたりして。笑
やっぱり「歌」って、いいなぁ、と思ってそこからでした。色々と聴くようになったのは。



以前よく練習していた曲。シューマン。
(巻き舌がいまだに出来ません。泣)



これで、ほぼ 200年の作品なんだもんなぁ。
今時の映画か何かの主題歌のメロディーだとしても、違和感ないんじゃないかと思うのですよ。

ただ我々日本人には、歌詞が分からないのが痛すぎる。
ドイツの人達が羨ましいです。

(訳詩の方も探してみたけど、やっぱりyoutubeには、無いか・・・)