相続のもめない準備を!
こんにちは
松江の行政書士&ファイナンシャルプランナーの小室寿明です
今日は、 行政書士会松江支部の研修会で1時間のプレゼンテーションを予定。
その後、恒例の夏の納涼ビアガーデンとなる予定です。
私がいただいたテーマは「相続」ですが、行政書士の専門資格者に「相続のABC」を話しても仕方ありません。
なので、ファイナンシャル・プランナーの視点も加味し、財産評価や評価額の引き下げ、もめない遺産分割などについてプレゼン予定。
行政書士の本務は、相続関係の文書作成ですが、これからは、「終活」を含めたトータルサポートが求められる時代。
亡くなられる前からの「相続(争族)」対策を含め、総合的な相続コンサルティングが必要と思います
ちなみに、日本の個人金融資産の現在高は1,800兆円と推計され、その内、65歳以上の高齢者が6割以上の1,000兆円超を保有(3,461万人の高齢者1人当り@2,889万円)しているとされています。
2017年の日本の死亡者数が134万人、島根県が9,645人(厚生労働省速報値)であることを踏まえると、日本全体では、毎年38.7兆円、島根では約2,800億円の金融資産の受け渡しが起きていることになります
島根の経済実態に照らし、やや過大な相続財産の移動にも思えますが、日本全体の数値としては大まかこれくらいだと推計できます。
また、相続財産の過半は不動産であり、島根の場合その価格が低迷しており、相続人の数(子どもの数等)が都市部に比べると多いことを考えると、相続税の課税で困る人は島根ではごくわずか…。
しかし、相続財産が分割しにくい不動産であったり、そもそも利用見込みのない田舎の家屋敷(いわゆる「負動産」)であった場合どうするか、誰が墓を守るのかなど、相続に当たっての今時の課題は山積しています
相続関係図や財産目録の作成は必須であり、さらに、あらかじめ相続人を交えた話合いを行って遺言を作成しておくことで、『争続』とならないいい準備を行うことができます