うただいま札幌では3年に1度のイベント、札幌国際芸術祭が開催中。期間は2月25日まで。6会場でさまざまなアートが展示されているようです。

本日は、札幌でゼンタングルアート認定講師として活動しているwamiが「未来劇場」を訪れましたので、どのような内容なのかをご紹介していきます。会場を訪れる予定の方やアートに興味がある方は参考にしてみてくださいね！

先に書いちゃいます。行ける方はできれば、朝一番がおすすめ。

本日（1月26日）は開場してすぐの10時に訪れましたが、雪まつり前の期間なのもあり、ほぼ独占状態でした。どの展示の前でも、ひとり静かに鑑賞できましたよ。

気になる所要時間は、あまり立ち止まらず、さささと通り抜ければ早い人だと３０分の規模です。私はアーティストの制作ビデオみたり、バーチャルコ－ナーなども利用したので２時間弱かかりました。ご参考までに。

それでは、未来劇場の内容を☆私が体験した「参加型」と「鑑賞」の２つにわけてご紹介してみたいと思います。

札幌国際芸術祭・未来劇場～参加して楽しむこと4つ

せっかくですから、参加して楽しみたいものですよね！ここでは未来劇場で見つけた、参加したら楽しかったよ。なこと４つをご紹介します。

その１：スタンプラリーに参加する

会場に展示されているQRコードをスマホでよみとり、手順に沿って登録します。作家インタビューや追加情報をみることができますよ。スタンプラリー、コンプリートしてみるのもよいですよね。

その２：未来へ言葉を贈る

「存在の谷からのエコー」という展示。展示室内にあるキ－ボードをたたいいて未来に残したいテキスト（文章）を入力すると、データが作品の一部として月に送られ、アーカイブとなる設定。

いきなり入力…と言われてもなかなか考えつかないものですね。わたしは「Just　Enjoy」と入力しました。未来になにか残せたような気分に。

その3：VRでキャラクターになりきり冒険

Myltiple　Futuresのコーナー。入口にスタッフの方がいて、体験予約ができます。1回８分ほどで、ゴーグルをかぶりＶＲ体験ができます。一度に一人のみ。

冒険は、動物の頭蓋骨を手に取るところからはじまります。オオカミになって（自分の手をみるとオオカミの手に！）道を進み川の傍を散策できます。最後に男性から問いかけが。

うーん。考えさせられました。スタッフさんによると酔ってしまう人もいるようです。混んでいる日は、先に予約を済ませておくとよいかも。

その4：連想おえかきで遊ぶ

展示の最後、客席にタブレットとタッチペンがあり、線でつながった〇に絵・言葉を連想したものをかくことができるコーナーが。こういうの、楽しいですよね。

前の方が緑の〇の中にお魚を描いていたので、わたしは海つながりでアンモナイトもどきを。右下の黄色の〇の中に描いたものがそれです。

これ、ゼンタングルのmarasu（マラス）という名のタングルなんですよ。

札幌国際芸術祭・未来劇場～鑑賞して感動した3つのこと

いろいろ展示があったのですが、感動のツボは人それぞれですよね。わたしが個人的に感動したものを３つご紹介していきたいと思います。

その1：神話に基づく動く展示

最初の作品、スピーカーから不思議な音が流れる空間を通り過ぎたあとに、チェ・ウラムさんによる3つの作品「穴の守護者」「無限の穴」「素敵に枯れていきたい、君と」が展示されていました。素敵に枯れていきたいと思える相手がいるなんて、幸せなことのように思います。

生き物の死骸から胞子がのびているような。このインパクトのある展示、一定の時間ごとに（1時間に２～３回）胞子が動くようです。

たまたま会場にいらしたのでしょうか。ガイドの男性が話しかけてくださいました。その方の説明によると、このアーティストさんは日本のアニメが大好きで、そこからインスピレーションを受けているのだそう。

「むかし二つの世界があり、穴がふたつあり…」という興味深い神話、運がよければガイドさんから詳しいお話が聴けるかもしれません。

ちなみに同展示室のこの白い布は、コロナの防護服がモチーフなのだそうです。重苦しく沈黙していたのに時間がくるとふわふわと上昇していって。希望を感じました。

お時間に余裕のあるかたは、立ち止まってみてみるとよいかも。

その２:青木美歌さんのガラスの展示

青木美歌さんのこの展示コーナーが一番好きです。ウィルスや細胞、花粉などの生命の原始的な形が透明なガラスの形で表現されているのだそう。

この作品をフレームにして奥のキラキラ光るしずくのような展示をのぞいてみたら…。とても幻想的で。写真じゃわかりにくいと思うので、実物で確認してみてくださいね！

また、展示室で紹介されていた詩…心揺り動かされて泣きそうに。一部ご紹介してみます。続きは、足を運んでご覧になってみてください。

あなたに続く森

外の世界がどんな風に聞こえても

心の中はいつも自由に

光の糸で愛情を織っていく事ができる

外の世界は他人の創り上げたあれやこれ。美しいと感じるものもあれば醜いと感じるものもある。だからこそ、心の中の光の糸は大切に紡いでいたい…などと思った私です。

心洗われたコーナーでした。時間がある方は、こちらの透明なガラスの世界の中で静かに過ごしてみるのもおすすめですよ。

その3：樹の香りが漂う部屋

国松希根太さんが制作した、巨木が展示されている場所。WORMHOLE。一歩足を踏み入れて「樹の香りだぁ！」と感動。中には朽ちかけた北海道の巨木をナタやノミなどで削った彫刻がどん！どん！どん！と佇んでいて迫力あり。右手奥に、制作ビデオもありましたよ。

中でもこの樹の存在感に圧倒されました。穴に吸い込まれそう！この穴は入口なのか、出口なのか。

樹のぬくもりを感じることができて、リラックスすることができました。

鑑賞後に残ったもの

芸術鑑賞したあとって、みなさん何が残るのでしょうか。私は今回未来劇場をくぐってきたときに残っていたのはイメージのパーツでした。

まるっこかったガラスとか、斬新に感じた模様とか。それぞれのインパクトのあった作品の印象をおもちかえりしましたよ。

帰宅後、その寄せ集めをゼンタングルアートの「タングル」という模様を使って、１枚の小さな紙に凝縮。アート鑑賞の思い出に。

また、展示をでたところでアンケートに答えましたら、受付にて雪の結晶のシールと交換してもらえました。

光をあてると、結晶が何色にも光ってとても綺麗。記念の一枚、ぜひ手にいれてみてくださいね！

素敵なアート時間を☆

札幌国際芸術祭2024☆未来劇場ってどんな内容？

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