旅に出ると、その感動を残したくて写真をとりたくなるもの。帰宅後写真をみたら「どうしてこの写真を撮ったのか…?」と首をひねるものも多かった…なんてことはありませんか?わたしはあります。

 

きっと、撮ることに夢中になりすぎると、その間、心は何もみていなかったり、何も感じていなかったりするのでしょうね。できれば旅では、その場でいろいろなことを感じたり、感動をゆっくり味わってみたい。そんな風に思っていますニコニコ

 

本日は、旅&ゼンタングルの楽しみの一つとして、九州4日間のドライブ旅行にて実際に見た風景と、そこで感じて描いた絵をあわせて3つご紹介しながら「旅先で感じて幾何学模様で表現」するためのコツもご紹介。

 

このブログでもそのことを「思い出タングル」と名付けて何度かご紹介しているのですが、旅先で感動したことをもとに描いたタングルは、写真より「思い出深い1枚」になったりします。おすすめですよ。

 

タングル時間で、少しでも参考になることがありましたら、嬉しいです。

 

  思い出タングルその1:別府地獄めぐり~鬼石坊主地獄の湯玉

 

海地獄、血の池地獄を含め地獄と名のつく箇所を3つ訪れましたが、鬼石坊主地獄が一番印象的でした。粘土質の泥中から湯玉が小気味よく次から次へと湧き上がっていて、輪の模様を作っていて。アートが好きな人にはたまらない光景だと思います。(泥パックしたらお肌ツルツルになりそう♪)

 

その自然のポコポコに感動しまして、湯玉と輪のイメージでタングルしましたよ。

「鬼石坊主地獄の湯玉」タングルにすると、写真とぜんぜん違いますよね!山、警告、森などの景観をみたまま描くような風景画とはちがって、形とか感じたことの印象のイメージを脳内でゼンタングルの幾何学の模様に変換して表現するのが思い出タングルです。

 

わたしの場合「ぽっこりと泥土から顔を出す湯玉のまるみ」に感動した記録を残したくて、タングルしました。

 

写真をパチリとやるのは一瞬ですが、思い出タングルの場合は自分のイメージをもちいて時間をかけて描きますから…あとから見た時に「ああ、粘土質の湯玉とその周囲にできた模様だな」とわかり、具体的な思い出がよみがえります。

 

このような方法でタイルに記すことは、イメージで遊ぶ楽しい脳トレ&旅の素敵な記録になりますよ。

 

 

  思い出タングルその2:高千穂峡の形

高千穂峡の渓谷に沿って彫刻のようなゴツゴツした岩が続いていて、その岩の合間にさらさらと清流が流れていて。その対比に感動したのでした。ボートにも乗ってみたいと思ったのですが予約制のようでして、満席とのこと。

 

川から岩を鑑賞するのも楽しそうですが、遊歩道を歩いて上から眺めるだけでも十分風景を堪能できました!高千穂峡の感動を記したのがこの一枚です。

「高千穂峡の形」
柱状の岩と水の流れがとても印象的で、その感動を記録したくてタングル。
写真ですとインスタ映えするように見栄えよく整えたり、イラストだと上手に見える一枚を。となることが多いかと思いますが、思い出タングルは、そういったことを気にせずに描くことをおすすめします

 

私はゼンタングルの楽しみ方をご紹介するためにこのようにブログでアップしていますが、決して良い出来上がりとはいえず。描きなおしたいところですが、それをすると、最初に感じたものの鮮度が悪くなって意味がなくなってしまうんですよね。

 

マイルールとして、一枚目を思い出タングルに認定しています。

 

  思い出タングルその3:高千穂神社の神楽と天岩戸の中に溢れる光

高千穂神社では毎晩20時から、観光客向けに神楽が公開されているようです。

 

宿の方に教えていただき、岩戸神楽というものを鑑賞しました。写真は、手力雄命が天岩戸を前に力強く舞って、天照大神を迎え出そうとしている場面。指の先まで力強さが表現されていて、迫力ありました!

 

「天岩戸の中からほっこり溢れる光」

この一枚は、天岩戸の神話や舞庭の雰囲気から、なんとなく浮かんだイメージで描きました。

 

思い出タングルを描くタイミングですが、記憶や感動が新しいうちに、旅先の宿や、帰宅後すぐに描くようにしています。また、手持ちのタングル(覚えて馴染みあるタングル)を使って描くと、頭を使わないのでよいですよ。

 

 

 

 

タングルで自分だけの一枚を

鬼石坊主地獄、高千穂峡、高千穂神社の神楽。九州ドライブ旅行で訪れて感動した場所から、それぞれのイメージで描いた3枚の思い出タングルと、そのコツなどをご紹介してみました。

 

いまは、AIの大激変の時代。子どもの学習では家庭教師が、仕事ではライティングや翻訳や各種アドバイザーなどがAIにとってかわられつつあります。精密な絵もAIが描いちゃうんですってね!

 

そのような時代でも、人間にしかできないことってまだまだあると思うんです。例えば絵でいえば「思い出に残る絵を描くこと」

 

人間の脳内に湧いてきたイメージや感動の記録はデータ化できません。AIが代わりに描くことはできませんからね!

 

ですので、自分だからこそ感じた「なにか」をイメージの力を使ってタングル(幾何学模様)に変換してみる。そして、ペンを通してタイル(紙)に落とし込む。そうすると、世界でひとつしかない、ぬくもりのある一枚ができあがります。

 

思い出タングルは、その人の感性や、体験がどのように記憶に残ったかで表現はひとそれぞれ。もしかして、心の中にある原風景のようなものも関係しているのかもしれませんね。だから、面白い。

 

このような「心をもつ人間だからこそできること」。これからのAI化が進む時代、さらに必要になってくると思います。

 

 

九州旅行で訪れた場所と感想

最後に。今回のドライブ旅行で訪れた場所と九州の感想を綴ってみたいと思います。ルートはこちら。

元々は屋久島へ行く予定だったんです。ところが、新千歳空港から出発、伊丹空港経由で鹿児島空港に着いてから屋久島行きの飛行機が強風で全便欠航になっているのに気づき…さらに翌日の便も満席で、一瞬どうしよう…となり。

 

ま、いっか。ならどうする?と気持ちを切り替えて、急きょ九州をまわることにしたんです。

 

 大分では海地獄、血の池地獄、明礬温泉の湯の里、原尻の滝。熊本では安蘇山、宮崎の宮交ボタニックガーデン、青島神社にも立ち寄りましたよ。

 

とくに、宮崎県の高千穂が印象的です。子どもの頃、古事記で読んだ神話の舞台が残っていることに感動しましたし、北海道にはない茶畑や棚田といった美しい原風景にも心惹かれるものがありました。

 

日本の良さを味わえた旅。よきかな☆