ふたり向き合ってるのに 目は合わないでいる

窓の外の冷たい雨 季節外れでもやむ素振りもない

ここまで ほんのこないだまで ふたり並んで歩いた

山道も海岸通りも 春も秋も いつまでも離れないと思った

 

信じられない わからない そんな時を超えて

何度も何度も 折れてはつながって より強くなったのに

ほんのわずかなすれ違いに ふたりのナイーブは耐え切れなかったの

臆病な別れを選ぶ あるいは一緒に乗り越えられる 瀬戸際は今

 

でもそんなものかもな 人と人の関係なんて 人と人の縁なんて

今日も昨日も 過去も未来も ほらあなたのそばでも

また誰かが出会っては結び またほどけ溶けて消えてゆく

どうにもこうにも ああでもない こうでもない くりかえし 本当だろうか

 

大昔の名作映画のリバイバル 色あせない涙浮かべて

今でもよく耳にするエンディングソング エンドロールとともに

寄り添う恋人のシルエット その背中は何を思う

予想しないバッドエンド 誰もが望むハッピーエンド

 

どちらだとしたって この世界にいま恋人ふたり

この同じ時間を同じ気持ちで過ごした120分 ダウンタウンのシアター

ひとつの映画のような時間 つむいてゆくラブストーリー

エンドロールのあとに本当の物語が歩き出す ゆっくり確かに

 

また希望取り戻せる 誰だってそう 毎日を必死に 一歩また一歩前へ前へ

人と人 時折横に目を配って やさしく微笑んだり いたわったり

なんて美しい 人と人とのかかわり 連綿と川の流れのように

大事な大事なバトンを受け取って 最初はわからない でも

 

一歩一歩踏みしめる旅の途中で きっと気づく

君の今まで歩いてきた道をなにげなく振り返った日に

その時に隣にいる人は誰だろう 大切な人たち

胸の高鳴り 目を閉じて考えて 涙は浮かんでもこらえて笑う

 

やっぱりそうだ 気の迷いなんかじゃないよ

本当だろうかと疑った自分 今本当の愛の情を知る 君なんだよ