究極の男装とバツイチ女の恋 -8ページ目
無職にはなったが
気は楽になった。
だが金はない。
働かなければ
とは思うが
働き口がないのが現状。
農協から
この町以外で働く事を禁止された。
だから余計に働き口がない。
そもそも
コンビニ1軒
スーパー1軒
ガススタ2軒
しかない小さな町。
牧場はどこも家族経営で
従業員はいらない。
従業員がいる中規模、大規模牧場は
人が足りているのが現状。
で、どこで働けと言うのだ。。
私は2軒の牧場で働いたが
ダメだった。
細かい事情は知らないだろうし
小さな町だけに噂はあるだろう。
実際に良からぬ噂は広まっている。
性別のことも含め
ありとあらゆる噂は広まっている。
そんな状況で
働き口なんてある訳がない。
まぁ、それも仕方ないのかも知れない。
自分が撒いた種だ。
私のメンタルの弱さのせいだ。
北海道に来た時に
うっすら感じていた
いっちゃんが北海道に来た時と対応が違う
というのが
この辺りから
ドンドン強くなっていき
役場、農協の態度は一変した。
色々、考えた結果
とりあえず役場に連絡した。
私は研修には入れません。
と。
役場はテンヤワンヤ。
牧場で実際に感じた事や
対応、言われた事を
全て話した。
とりあえずの対策として
私の研修はストップし
いっちゃんは研修を続行する形で
私はいっちゃんのサポート役に回る
と言う結論に達した。
そう、私は無職になった。
とりあえず休みの日に
以前いた町に行ってみた。
もしかしたら
以前、働いていた牧場が
募集しているかも?
しかし
牧場にはもう従業員がいた。
しかも7月からきたらしい。
あと少しだけバイトしていた所も
人が住み込みで来週からくるらしい。
タイミングが合わなかった。
私たちには犬が4匹いる。
ペット可の住宅を探し
仕事を探し
引越しをするには
負担が大きすぎる。
しかも
いっちゃんはもう研修に入っている。
私さえ我慢すれば
丸く収まる。
そんな事は100も承知。
いっちゃんは
行かなくてもいい。
とは言ってくれたが
生活の事を考えると
いっちゃん1人の給料では
生活はできない。
そんな事も100も承知。
でももう動けないんだ。
牧場恐怖症。
人間恐怖症。
1軒目の牧場も
2軒目の牧場も
従業員がいて
今すぐに人がいる状態ではなかった。
そう、私は余分な人。
だから余計にいずらかった。
毎日、やることを無理矢理探し
やらせてもらう。
従業員からも
面倒くさそうな態度を取られていた。
…私はいらない。
そう、毎日思いながらも
勉強のため
将来のため
と気合いをいれていた。
でも
家事も全くできなくなり
起きれない
動けない
仕事に行くのも億劫になっていた。
今思えば
末期だった。
頑張っていたつもりだった
1軒目の牧場に
ダメ人間と押し印を押された感。
しかもいらない人間。
2軒目の牧場、役場、農協
からもそう思われてる。
と思い考える日々。
しかも家事もできない。
やっぱり自分はダメ人間なんだと。
いっちゃんの時はスムーズに進んだのに
あなたの時はなんで?
って思われてる感が押し寄せてくる。
いっちゃんはこの地に必要だけど
お前はいらない
なんできたの?
って言われてる感が押し寄せてくる。
完全に末期だった。
この地を離れたい。
こんなとこ来たくなかった。
しか思わなくなっていた。
いっちゃんに正直に話した。
もうあの牧場には行きたくない。
いっちゃんは
行かなくていい。
と言ってくれた。
少しだけ楽になった。
クレーム内容には腹がたったが
これはポジティブに考えよう。
合わない牧場で働かなくていい。
違う牧場を見て働けてラッキー。
という事で新しい牧場へ
面接というか顔合わせをしに牧場に行った。
機械化が進む大規模牧場。
私たちが目指している牧場とは
真反対。
まず言われたのは
新規就農は無理じゃない?
別れたらどうするの?
搾乳牛30頭じゃあ、生活していくのは難しいよ。
考えが甘いんじゃない。
でした。
色々、話をし
とりあえず働かせてもらえることに。
朝は5時から9時まで
夜は15時半から19時半まで
時給はまたも最低賃金の861円

既存の農家さんからしたら
牛のうの字も知らんような
ど素人が新規就農?
と思ったのだろう。
良かれと思って言ってくれたのだろう。
新規就農は無理だよ。
この地ではありえない。
と。
私は打たれ弱い。
1度や2度なら聞き流せる。
でも毎回、言われると
フィルターが詰まる。
私たちの考えが甘かったのか?
無理かもしれない。
いや、無理だ。
40超えて
今から数千万の借金をかかえ
365日休み無し
仕事して家事して
いや、どう考えても無理だ。
と日に日に考えるようになり
牧場の人に聞いた。
ぶっちゃけ新規就農は辞めたら
というか
無理やと思いますか?
と。
答えは即答でした。
無理だね。
と。
あー
やっぱりそうですよね………
としか返せなかった。
私は
いっちゃんと話し合う事にした。

