三つ子の魂百までも。
昔の人は凄いなと感心する。
2001年世界子ども白書で子どもが3歳になるまでに脳の発達がほぼ完了すると言われ、日本でも平成21年に文部科学省幼児教育課が『幼児教育の無償化の論点』と言う論文で特に0~3歳期の教育の重要性は、大脳生理学の発達によって明らかにされました。
が、それによって、なんでも早く教育した方が良いという風潮が出てきたのです。子どもにとってはオーマイガーです。
教育が大事🟰知識の先取りと考える人が多くなりました。英語、ピアノ、お勉強、運動などなど
一人っ子で一人にかけられる金額が増えたり、子育てに孤独を感じたり、早めにやらせた方が・・と幼児教室に通う人も増えたと思います。
しかし、それは本当にいい事なのでしょうか?
これからは、情報処理能力よりも、思考力ではないのでしょうか?
蚕を『かいこ』と知っていることよりも、蚕はなぜ天に虫なのだろうか?天にいる虫なのか?天からきた虫なのか?天ぷらにした美味しい虫?などと色々考えられる子どもの方が遥かにすごいのは説明が無くてもわかるのではないでしょうか?
ノーベル賞を受賞したヘックマンによる『乳幼児期における教育の効果についての研究』で、3歳児から2年間、幼児教育を受けた子どもたちのIQは凄く伸び、受けていない子たちと差がみられた為、一時的には早期教育には効果があるとされた。
しかし、IQ面での効果は長続きしなかった。2年間の介入終了後は、両者の差は少しずつ縮まり、8歳の時点では差がなくなってしまったの。
つまり、早期教育が知的能力を向上させる効果は一時的で、小学校中学年の頃には効果は消えてしまうということだ。
オーマイガーですよ、たかーいお金をかけて、嫌がる子どももいるでしょう、集中しない子どもをどうにか宥めて、座らされて、頑張って効果が3、4年生では効果が消えてしまったら、そのお金で何ができるだろうか。
乳幼児期の頃から、幼児教室で子どもが集中できる時間が決まっているからといって、短時間で遊んでいるものを終わらせ、矢継ぎ早に算盤、フラッシュカード、数、パズルと一方的に与える教育をして何になるのだろうか。
今話題のモンテッソーリ教育では、『全ての子どもには自己教育力が備わっていると言われている』という、子どもが自ら学ぶ力を持っていることを大切にし、その力を発揮できるよう環境や方法を用意することが大事と言われています
大人が支持したり、与えたりするのではなく、子ども自身が考えたり実践することを尊重するのです。
小学校の成績においては、低学年のうちは幼児期しっかり勉強した子の方が良いのだが、3.4年生で幼稚園でお勉強せず遊び切る幼稚園に在籍していた子の方が伸びていくとよく聞くことがある。
今一度、真の教育とは何か。と考える時期がきていると思う。
脳が出来上がる3歳までに何ができるのか、どうしたら自己肯定感が高い子になれるのだろうか。
自己肯定感とは、自分の要求を満たされること、自分の感情を認めてもらう事で高まっていくという事はだいぶ浸透してきていると感じている。しかし、子どもの要求を満たせてあげる事は難しい事が多い場合がある。
めいいっぱいぐちゃぐちゃにしたい、どろどろにしたい!大人を汚してみたい!しかし、親からしたら、顔が真っ青!やめてーってなります。大人はしんどいですが、その時のお子さんの表情を見た事ありますか?
こんなに目がキラキラすることある?
こんなに興奮することある?
私はそんな子どものキラキラした時間を沢山作ってあげたいと思っています。
これからは情報処理能力よりも、豊かな思考力です。
文科省は、これから身につけるべき資質・能力の代表として、思考力、判断力、表現力を挙げています。
物事をしっかり考え、しっかり自分で判断し、相手に分かりやすく伝える力が大事になってくるのです。
それを踏まえ、乳幼児期に大事な事は
①子どもの思いをしっかり感じ取り、若しくは聞きしっかり甘える
②甘えられる大人を増やす
③絵本の読み聞かせや観劇
④歌やお絵かきなど自己表現己の場を作る
⑤五感を刺激する体験・体感をする
⑥感情を押し込めない
だと思っています。
次は、乳幼児期に大事なことの
①の説明をしていきたいと思います。
次からは、①から⑥までをしっかり解説していきたいと思います。