国立劇場の惨状を憂いながら、現帝劇のラストコンサートの配信を見た


自分の意思で観劇をするようになったのは、1992年宝塚雪組の忠臣蔵、その後いくつもの劇場の建て替えを見てきた


最初は旧宝塚大劇場、1992年の11月に閉場し、隣に新たに建てられたし現在の宝塚大劇場は1993年1月に開場、公演を止めることなく建て替えている


次は東京宝塚劇場かな

旧劇場は1997年12月で閉場、翌1998年1月から仮設の東京1000days劇場では東京通年公演開始、3年後の2001年1月1日新劇場開場、こちらも公演は止まっていない


歌舞伎座

2010年4月に先代閉場、2013年4月に新開場。この間、建て替えの間の代替え劇場はなく、巡業や全国でも公演を増やして対応だったかと


日本青年館は2015年閉館、2017年に移設オープン


そのままの形での建て替えではないけれど、大阪の近鉄劇場、近鉄小劇場が2004年に閉館、跡地に新歌舞伎座が2010年にオープン


日比谷の芸術座は2005年に閉場、2007年にシアタークリエが誕生


帝劇は2025年2月閉場、2030年新開場予定


東京文化会館は2026年度から2028年度に閉館して大規模改修予定


翻って国立劇場

2023年末に閉館後、新計画への入札不調が続き、頓挫したまま

そもそも新たな新劇場の計画が確定しないのに閉場したこと事態がおかしい、もともとは大規模改修での対応予定で、2017年着工・2020年開場かが当初の計画、それが、東京オリンピックのせいで2021年着工、2024年開場へ変更となった

オリンピックに合わせて2020年新開場予定が先行イベントでも使いたいからと先延ばし、挙げ句利権まみれで建て替えになってしまって今に至るという…


なお南座は何度も大規模改修をしながら続いている


ちなみに青山劇場は2015年1月閉館、その後放置


劇場の建て替えや大改修は繋いできた歴史がページを捲るように次の巻へ続き、大晦日と元旦のような祝祭なので良いことだと思うので賛成なのだけれど、

実際に帝劇のラストコンサートは感謝と希望に満ち溢れたお祭りになっている


それだけに行政の無計画な閉館には腹が立って仕方がない、国立劇場も欲を出さずに素直に大規模改修で対応すれば進むのではないのか


自国の文化芸能芸術をないがしろにして何が先進国だ、みっともなくて涙も出ない