今回の講義内容は「画像認識の技術と流出問題」についてでした。


スマホが普及し写真を撮ることがとても身近な行為になりました。
撮った写真の2割をFacebookにアップし写真が誕生してから今までの約1割が直近1年で撮影されていたことがわかりました。
世の中の情報がインターネット上で可視化しています。

近年若者はInstagramを画像検索エンジンとして使い始めています。
Yahoo!やGoogleは分からないことを探すとき、正しい情報を知りたいときに使います。一方、Instagramは画像に関すること(髪型や服装やネイル、メイク、食べ物、観光地など)を探すときに使います。
ヒットさせたい写真に「#」をつけることによって様々な写真がInstagramにあげられています。
モデルより身近な一般人が撮る、着る、メイクすることで現実的な口コミ効果があり、若者は日常生活に役立てるためにInstagramで画像検索しています。

2010年にバーコード検索で商品を探せる「ショッピ」がリリースされました。バーコードをスキャンして商品を検索すると言うアプリでした。
同年アマゾンフォト検索が登場しました。書籍の表紙を写真で探すことができます。2015年は日本でも商品をカメラにかざすと検索することが可能になりました。
2013年にはテレビにスマホをかざすだけで商品紹介サイトに自動接続する日本初のアプリをジャパネットたかたが導入しました。
他にも、旅行番組の画面から宿やレストランの予約サイトを読み取ったり飲食店や量販店のCMから割引クーポンを受け取ったりできるようになる実用化を目指しています。

Googleの画像検索で著作権フリーの写真を発見する方法があります。
検索ツールや検索オプションから探すことができます。

ジャニーズ事務所は徹底した画像統制によって肖像権を守っています。
アマゾンでもまともな商品写真(CDジャケット)ではなく文字情報だけです。
しかしTwitterなどではたくさんの写真が出回っているため画像の統制は難しいと言われています。
ソーシャルメディアの登場は大きな影響があります。

スマホをかざすだけでものを認識して検索できるアプリは多くあります。
ビールのラベル検索、鳥、花など専門的なものが多く出ていました。
そこで登場したのがAipoly Visionです。
スマホをかざすだけで物や色を認識するアプリです。ブランド名も認識します。
Googleフォトではイチゴという情報をこちらが入力しなくても画像認識して画像検索でイチゴと検索するとイチゴの写った写真が出てきます。
MicrosoftのOneDriveでは2016年からキーワード検索が可能になりました。
アップルのiPhoneのiOSでは2016年からカメラロールの中の写真をキーワード検索できるようになりました。
人工知能が進化していることがよくわかります。
動画でも「Clarifai」を利用すると動画の中身を人工知能が理解し、その映像に表示されているものを全てキーワードに置き換えてユーザがある言葉を検索するとその動画の何分からそれが登場するかを教えてくれます。

さらにGoogleでは画像をキーワードで認識するのではなく文章として認識することもできるようになりました。例えば「芝生の上で遊ぶ2匹の犬」や「泥道でオートバイに乗る人」などです。

GoogleグラスではNameTagというアプリを使って、目の前で会話している人物のSNSや犯罪歴に至るまでさまざまな情報をリアルタイムで知ることができます。
(ここまでくるとGoogleが本当に世界の情報を制しようとしているようで怖いです)
Facebookの人工知能の顔認識技術も進化していて従来の顔認識率より25パーセントも精度が上がっています。
よって、ほぼ正確に写真の人物にタグ付けをすることができるようになりました。
そして誰でも簡単にパソコンのウェブ上から画像を入手して加工することができるようになりました。
スマホではスクリーンショットという文化が生まれ、簡単に画面のコピーを入手したり加工したりできるようになりました。 
一眼レフカメラがなくても、スマホアプリで加工することによって写真は劇的に変わります。
Photoshopを使えばピザの画像からきれいな女性を生むことができます。このように画像加工が無制限にできます。
ウェブページはテキストと画像(+動画)でできていて、サーバーにデータが保存されています。altに画像の名前を入れておくとそれがキーワード検索の対象になります。
キーワード検索で出てきた画像はGoogleに保存されていることになります。
Googleは著作権に違反していないでしょうか。
・複製しない→Googleサーバーに保存し表示
・加工しない→リスト化しサムネールを凝縮化
・利用しない→前作に広告対象にする
⬇︎
Google画像検索の結果で小さい画像(サムネイル) 表示はOKと判決が出ました。

Pinterestは「リアルで写真を集めたコルクボードのSNS版」と言われています。
pinされている画像はほとんどGoogle画像検索、Flickrのものです。
本人の承諾がないままpinされることがあり、著作権的に大丈夫なのか問題になっています。
自分のサイトがpinされるのが嫌な人はHTMLからそれを許可しないという設定にできます。

このように今世の中はたくさんの写真で溢れています。
画像認識技術、画像加工技術、が上がってきています。
著作権や流出に気をつけて、画像加工技術を高めていきたいです。


横田先生のサイトもチェケラ↓
http://yokotashurin.com