High School Again

High School Again

とある男の半生を忘れないように綴っておくためのブログです。

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高速を飛ばして、彼女を拾いに行った。




彼女と会った瞬間、青ざめた。




ほんとに裸足で駅前にいた。




駅から彼女の家まで、少なくとも20分はかかる距離だ!




彼女を車に乗せ、理由を聞いた。




いつもこうなんだ……ママは機嫌が悪いと私を攻撃するんだ…




そんなの、言い返せばいいのにー!?




できない…ママが怖い…




なんで怖いの?




小さい頃から、ずっと暴力をふるわれていて…




!!??例えば??




パパの実家で食べ物をこぼしたり、ふざけたりすると、




おじいちゃんやおばあちゃんの見えないところで、線香の火を私の腕に…




!?他には?




家にあるバットでたたいてきたり、部屋に閉じ込められたり…




まあそのレベルはギリギリしつけとも言えるかもしれないけど…線香はダメだろ…




でも、困ったときはパパに言えばいいんじゃないの?




パパはママの味方。私を助けてくれたことなんてないよ。





付き合って6ヶ月くらいした頃だろうか…




いつもどおり、彼女の家まで車で送っていった。




自分は彼女を降ろして、自分の家につく頃…




彼女から、電話がかかってきた。




泣いていた。




どうした?




…家を出てきた…




???どうして???




………ママがものすごい怒っている………




どこにいるの?




…近くの駅に裸足でいる…




!!!!一体何が???……とにかくすぐ向かうから、安全なとこにいてくれ!




すぐに車で引き返した。




運命が変わっていく瞬間だった。

それから、すぐに俺たちは付き合うことになった。




ごく普通のカップルのような付き合いだった。




ちょっとだけ違うのは、




彼女が朝早く来てくれて、




彼女にたたき起こされて、




作ってくれた朝食を食べること…これも普通かな?




そして、夜には門限までに彼女の家に送っていくこと。




彼女が帰るときに、顔色が曇ることだけが、少し気がかりだった…


それからすぐに、彼女と食事をすることになった。



渋滞にはまり、待ち合わせに少しだけ遅れた。



それでも彼女は笑顔で待っていてくれた。



遅れたことをあやまり、近くのファミレスで食事をした。



夕日がきれいになってきた頃、首都高でドライブをして、



夜景がきれいなお台場へ行った。



何もかもが満たされていた。



一緒にいるだけで楽しかった。





彼女から、手紙が送られてきたのは、3週間ほどたった後だった。

メールアドレスもお互い知らなかったので、インターン中の感謝の言葉を手紙に表してくれた。

うれしかった。

手紙の最後にメールアドレスがあった。

翌日、自分からメールを送り、お礼を言った。

どちらともなく、今度食事に行こうということになった。

こんなことは今までになかったので、舞い上がった。

これが人生を大きく変えることになるとは、もちろんまだわからなかった。
彼女に自分の車に乗るように言った。

そして一緒に次の現場に向かった。

どうでもいいような話しをして、何とか会話をしてた。

いい子だったので、それでも心地よかった。

そんな感じで彼女とも少しずつ話しをするようになったが、

特に連絡先を交換したりもせず、二週間が過ぎて、

彼女はインターンシップを終えて去っていった。
インターンの女子大生がはじめて来た日は、現場の仕事があった。
先輩と自分が、それぞれ車を運転して、彼女は先輩の車に乗った。
自分は一人で運転して、現場に着いた。

作業をしていると、先輩の携帯にに緊急の連絡が入り、テンパってしまい、一人で次の現場に行ってしまった!

自分と彼女が取り残された。
就職して仕事も順調にこなした。

もちろん最初はわからないことだらけだったけど、

何か根拠のない自信があった。

徐々に自己主張もしていった。生意気に…

そして、働き始めて4年目…

職場に、インターンの女子大生が2週間来ることになった。

別に気にしていなかった…といえばウソになるけど、

ちょうどそのとき俺は、彼女と別れて傷心だった。

もう恋愛はたくさんだ…そんな気持ちだったから、特に気にしなかった。

就職し、働き始めた。


大学院は2年目で、働きながら夜に通っていた。


修士論文もそろそろ完成に近づいていた。


いつも仕事が終わると、電車に飛び乗った。


最寄り駅で降りると、タクシーに飛び乗って、大学院の前につけてもらった。


忙しいけど、すごく充実していた。


土日は大学の図書館にこもって、ひたすら論文を書いていた。


そうしてできた論文は、製本されて、1部は大学に納め、1部は手もとに残った。


うれしかった。



夜は、投資ファンドの代表が先生の授業に出席した。


ちょうどライブドアとフジテレビが買収合戦を繰り広げているときだった。


先生がそれに絡んでいる方であったので、授業はその話で持ちきりだ。


先生のファンドの事務所で授業を受けているが、とても広い。


きれいなビルの20階にあり、日比谷公園と皇居の景色がきれいだ。


生徒は、自分と…シティ、メリルリンチ、リーマン…外資系の企業に勤めている人ばかりだ。


先生のすごさを改めて実感しつつ、企業の買収・合併について学んだ。


授業後は、帝国ホテルで行われる先生のパネルディスカッションに随行した。


村上ファンドの村上世彰氏がゲストで、先生と論戦を繰り広げていた。


もう、自分は経済界の中枢に触れているんだ!そんな気がしていた。