最近、とてもショックな記事を目にしました。
ある学校の担任が、「好きなものだけ食べて、あとは捨てればいい」と子どもたちに教えているという話です。それを受けて、「フードロス最高」「どんどん捨てろ」という声が、保護者の間でも”賞賛”されているというのです。
…正直、言葉を失いました。
確かに、私たち親世代にも「無理に全部食べなさい」と言われてつらかった経験がある人も多いでしょう。だからこそ、「無理して食べなくていいよ」という考えに、ある程度の共感はできます。
「だから捨てていい」という教育にまでしてしまって、本当にいいのでしょうか?
子どもたちは、食べ物の背景や命の大切さを学ぶ途中にあります。給食は、ただの食事の場ではなく、「育ち」の場だと私は思っています。好き嫌いを完全になくせとは言いません。でも、「嫌いなら捨てていい。残すことに何の問題もない」と大人が教えてしまったら、それは「考える力」を奪ってしまうのではないでしょうか。
現に、フードロスについて真剣に考えていた子がいたそうです。でもその子も、「担任から圧をかけられた」「輪を乱すからギルティ(=罪)」と言われ、“改心”させられたという話を見て、本当に胸が痛みました。
それって、本当に教育ですか?
声を上げた保護者に対しても「うざったい意見」「どうでもいい」と冷笑する空気――。そしてそれを”最高”と讃える風潮。問題提起した保護者に対して「ぶったおせ」と言うコメントまで出ている現状。
これはもう、個人の好き嫌いの問題を超えています。
フードロスを完全になくすことは難しいかもしれません。でも、「もったいない」「どうすれば無駄を減らせるか」を考える力は、どんな子にも育てていってほしい。それが食べ物を大切にする心や、周りの人を思いやる気持ちにつながると思うのです。
「嫌いなものは無理して食べなくていい」それは一つの選択肢。でも、「捨てればいい」と開き直るのではなく、「じゃあどうすればいい?」と考える姿勢を大切にしたい。
子どもたちの未来のために、私たち大人がどう向き合うかが、問われているように思います。