母親 | 富士の裾野で想うVet

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地方獣医の徒然記

女性獣医師が結婚。

奥さんになり、いずれは母親にもなる。

(当然ならない時もあるが。)


子供が小さい時は、獣医の仕事は出来ない。

出産を機に、一時退職し、数年してから仕事を探す。

その辺は、資格がある職種だけに有利かも。

でも、求人数は少ないから、そうでもないか?


ただ、子どもが保育園に行くようになっても、

子供が病気になったら仕事が出来ない。

その時は、獣医ではなく母親に戻らなくては仕方がない。


保育園から電話。

△△保育園ですが、○○さんいらっしゃいますか?

その時、女性獣医師は冷や汗。


電話の後、女性獣医師は言う。

子供が熱を出したので、早退させて下さい。

申し訳なさそうに言うが、こればかりは仕方のない話。


発熱だけなら良いが、伝染病の場合もあるから、

場合によっては、それから2週間とか休みになる場合もある。


一人の子供なら短いけど、兄弟姉妹にうつりました、

果ては、看病疲れで女性獣医師ダウン、なんて事もある。


いつもは病気の動物を診察している獣医も人の子。

自分が病気になる事もある。

子供が病気になる事もある。


いつも飼主さんに言っているのに、自分の事となると疎かになる。

紺屋の白袴は、誇れる事じゃないからね。養生しないと。