先日、近所にある評判の良い歯医者に行ってみた。

予約した際「治療する前に30〜40分ほど時間をいただく」との話。


だいぶ時間かかるのね、とは思ったが、終わってみれば納得、図を使いわかりやすく口の中のしくみをを20分ほどかけて丁寧に教えてくださった。

やっぱ高評価の医院は一味違うねえ。


対応の丁寧さでグワシッと心をわしづかみにされ、すっかり満足感に浸っていたのだが、次の先生の一言で、さざなみのような静かな私の心が一瞬で大荒れの台風状態に。


「では、自分の歯周病菌がどんなものか見てみましょうかね」

へ?どゆこと?


ちょっと口開けてもらえますか〜?ガリガリ。(歯の表面をこすっている音)


楊枝より幅がある木の棒のようなもので、先生は慣れた手つきで私の犬歯あたりをこすり、ついた歯垢をガラスの板にこびり取り、顕微鏡にセット。


そこで見せられた映像が衝撃!!過ぎて、先生の説明が全く頭にはいってこなかったガーン


戦慄!!

私は人生初、自分の歯周病菌と、モニター越しに対面したのだった。

動いている。いや蠢(うごめ)いている。
あるモノはバネのような曲線、あるモノはクネクネと目にも止まらぬスピードで移動しまくっている。。
ひいーー!!

活発なことこの上なく、先生から「若干元気が良すぎる印象ですね」と、褒められてるのか けなされてるのかわからない(後で聞いたら後者でした、、)お言葉をも頂いた。

ひんむいた目で凝視していると、画面いっぱいに縦横無尽に動き回ってる元気な菌に混ざって、藁(わら)のような棒状の長い線のようなものが何本もある事に気づいた。

「これは食べカスですかねー」と聞いたところ「いえいえ、これらも立派な歯周病菌です。活発に動く歯周病菌もいれば、ほとんど動かない歯周病菌もいるんです。」とな。
どんだけ種類いんねん!?

その昔、顕微鏡を開発した科学者?が、自分の歯垢をシャーレに乗せて顕微鏡覗いて腰を抜かした、という話を聞いた時、「あたしも機会があれば見てみたいもんだ、、」とはチラッと思ったりもしたが、こんな風に心の準備も全くない状態で、まさに文字通りの衝撃映像が目に飛び込んできて、何か質問は?と先生に聞かれてもしばし放心状態。

やっと少し立て直して発した言葉は「これ、録画してもいいですか、、?」だった。「もちろん!」と快諾してくださる先生。
5秒ほど録画してもらったが、録画映像を何度見返しても息が止まるこの感じ、、息が苦しい。

こんなキモチワルイ生き物があたしの口の中にいつもいる?私の口腔内はすっかり棲みかにされていた。

生来、歯磨きが苦手な私。さぞかし住み心地が良かったんではなかろうか。


自分の口の中にこんなんが何千億もいると思うと、つばを飲み込むのも躊躇してしまう。

えー!そしたら、毎日のうがいで吐き出したコップの水とともに流れていったこいつらは一体どこへ行くのか?海にたどり着く?
とか

夏の間、めちゃくちゃプールで遊ぶけど、あのプールの水にもいろんな人の細菌が蠢いてる?プールの水、飲んだこと何度もある、、ってことは色んな人の歯周病菌飲んでたってこと?おえー
とか、

そもそもつばを飲んだり、モノを食べても、当然あやつらも一緒に胃袋の方に流れていくワケで、、その後あやつらはどーなるのか?

血管に入ったら入ったで、色んな病気を引き起こす百害あって一利無しのヤツらしいし。

間違って肺に入っちゃうと、抵抗力のない老人はあいつらのせいで誤嚥性肺炎になっちゃうらしいし。

これからつば飲み込めないやん。無理だけど。

世の中にはこんなにも「歯周病菌」が溢れていたのか、、

とはいえ、もはやミクロ過ぎて気にしてもシャーナシレベル。
これ気にし始めると普通に生活できませんな恐らく。

そうとわかっている。わかりかけてはいる、、んだが、あの衝撃映像を見てからの私は、今はすっかり歯磨き後のうがいの水を、ことさら感慨深く眺めるようになった。

こやつらは、やっぱり人類が生まれる前から地球に存在してたんだろうか?
後から後から生まれる疑問に、私の薄っぺらい知識は全く太刀打ちできず。

今、にわかに歯周病菌についての研究レポートを広く浅く読みあさりたい衝動にかられている私であった。