～＜和シリーズ・16『月光菩薩』＞～
陰陽の世界を現す菩薩さまではありますが、画像としましては
「月光菩薩」のみであります事をご了承くださいませ。
＜月光菩薩＞奈良・東大寺法華堂
日光・月光菩薩は、薬師如来の脇侍（わきじ）として登場し
薬師三尊を構成することで有名です。
『薬師経』では、
日光菩薩は、千の光明を発して天下をあまねく照らし、生死
や諸苦の闇を消滅させるといいます。
月光菩薩は月の光の象徴で、両菩薩ともに薬師如来の説く正
しい教えを守る役目をになっています。
塑像によっては、日光菩薩が右手を上げて左手を下げる場合
は、月光菩薩はが左手を上げるというように対照的な姿に造
られています。
そしてそれぞれ上げた手（または両手の場合もあります）親指
と人差し指で輪をつくられています。
また宝冠や持物（じもつ）に日・月を示すこともあるようです。
東大寺法華堂の塑像は、両手を胸前で合わせる姿で、その清楚
で穏やかな姿は人々の心に安らぎを与えてくださいます。
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