NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」、最終話「日本海海戦」にて印象的なシーンがありました。
ロシアの艦隊が白旗を上げ砲撃をしてこなかったときに、本木雅弘さん演じる秋山真之が東郷平八郎(渡哲也さん)に向かって、「長官、敵は降伏しております。武士の情けです。発泡をやめてください。」と懇願する場面です。
そこで渡哲也さん演じる東郷平八郎が凄いことを言います。
「本当に降伏すっとなら、その艦を停船せにゃならん。げんに敵はまだ前進しちょるじゃないか。」
この言葉に秋山真之は返す言葉がなくなりました。
私はここに東郷平八郎の凄さと「全責任を負っている人の決断の重み」を感じます。
東郷はロシア艦隊を全艦沈没させよ、と命を受けています。
ただ勝つだけではなく、全勝して勝たなければならなかったのです。
もし、負ければ日本がロシアに占領されるかもしれないという絶対に負けられない戦いでした。
そこには国の命運を担って、苦しい決断も非情の決断もしなければならないトップの責任があったと思います。
それと注意していただきたいのは、東郷が明確な軸を判断の基準として、「ブレない」判断をしていることです。
この場合であると、「降伏するときの条件を全て満たしていなければ、交戦中である」というものです。
感情だけではなく現場の状況にのっとったブレない基準軸によって決断を下しています。
そして日本海海戦の着地点である「全艦を沈める勝利」を達成することに集中しているのです。
全てにブレがないですね。
私達も日常様々な場面で判断を迫られます。
そのようなときに大事なのは「明確な目標とする着地点と基準軸」ですね。
最終的な着地点と、着地点に向かう途中の様々な事象に対する判断の基準軸を明確にすることによって、判断のブレがなくなると思います。
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