経営者の人にとって良くないことは、”悪い話”が耳に入ってこないことです。会社と言うものは自然とイエスマンが経営者の周りに集まってきます。そうなると、耳に痛い事は中々入ってきません。ところが、その耳に痛いことが経営にとって重要な場合があります。


ご存知の方も多いと思いますが、「アサヒスーパードライ」によって「アサヒビール」を建て直した樋口廣太郎さんは、アサヒビールの社長に就任したときに、他のビール会社に「うちのどこが悪いのですか?ビール業界は初めてなので教えてください」と頭を下げて回りました。

他のビール会社は、ビール業界素人の樋口さんが来たので油断したのでしょう。アサヒビールの悪いところを教えてしまったんですね。そしたら、樋口さんはその悪いところを全部解決する方向で動いたんです。その流れでできたのが「アサヒスーパードライ」なんですね。それで他社はドライに負けてしまいました。

ま、こんな極端な例はありますけど、普通はライバル企業が自社の悪いところをわざわざ言ってはくれません。何も言わずに倒産するのを待つはずです。アサヒビールの例を出すまでもなく、他社の悪いところは、実は改善すべき重要なポイントなのでライバル企業はそんな重要なことを教えることはないわけです。自社の弱点は、実は宝の山だと言えますね。


しかし、自社の弱点を他社は言ってはくれないのです。社内のイエスマンも言ってくれないでしょう。


経営者の方は耳の痛い事を言う人を遠ざける傾向があります。でも、正直に至らないことを言ってくれる人を社内か社外に必ず持つべきでしょう。

そうしなければ、裸の王様になってしまい、会社も危機に瀕することになってしまいます。




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