生活クラブ生協のカタログ「本の花束」は組合員がおすすめの本を紹介して特別価格で購入できるものです。時々の話題の書、良書を取り上げているのでカタログに目を通すだけでも面白くいつも関心を持って見ています。本というのは結構高価なものです。読みたいと思っただけで買っていたのではとてもお財布が持ちません。好奇心の強い私は常に用心をしてどうしても欲しいという良書を選びたい。その指標ともしていました。
そこに載っていたのが、表題に挙げたこの本です。”特集、お隣の国、韓国”として「優しい暴力の時代」と共に紹介されています。
大学生が書いています。一橋大学社会学部加藤圭木氏監修となっています。
どんな内容なんだろう?ここに載せるくらいだから…と期待して検索しました。
いや~ビックリしました。仮にも国立大学だよね? 最高学府だよね?
それが、それなりの知識のある人のレビューを見ると、
全く歴史資料に基づいた知見がない本だそうです。いや、そんな本があってもいいです。
良書悪書様々あるのが普通だから。だけど・・・「一橋大学」このブランド力でこの本は評価されていると思います。だから、「本の花束」にも載せられたんだと思います。
目次なんかを見ると確かに構成がいい。アマゾンのレビューでも星★★★★以上が74%です。
だけど、星★★以下も21%ありました。内容的に評価をするとこうなる要素は理解できます。
本の花束の紹介文に「過去の負の歴史の上に…」とあったので、負の歴史と見る見方は韓国側の見方ですから。
大学生時代を私も経験していますが、身の回りの世の中の事以外は殆ど知りません。
その無知な大学生をそれなりに指導する立場の先生がその疑問を解決してくれるはずなのです。
その現実がこの本です。これで疑問が解決したとするなら、日本はK国の国を挙げての自国に都合の良いだけの歴史認識に飲み込まれたことになりますね。
やっぱり、自虐史観は国の隅々にまで浸透しているんだなあと、思いました。
今、ロシアがウクライナの周辺に武器・軍を配置し、西側諸国も武器を供与し始めた緊迫した状況です。中東情勢は一般市民が爆撃され、インドは中国と国境でドンパチやってます。最近まで武器輸入国だったのに、このところの中国の強気はインドを武器輸出国に変えてしまいました。
北朝鮮も着々と力を付け、日本海にミサイルを飛ばし続けているのは武器輸出で儲ける為でしょう。アフリカなんかに売るつもりでしょ。
アフガニスタンはタリバンの手に落ちた。アメリカなどが現地に持ち込んだ大量の武器はタリバンの手に。それが、タリバンの侵攻を速めた。皮肉なものだ。
世界には独裁体制の国の方が多いらしい。
ならば、多数決が原則の国連って、民主国家には役に立つのか?
民主主義って文化教育程度の高い国以外には難しい物なの?
第二次世界大戦ほどではないが世界中がきな臭い。
多大な犠牲を払った末に訪れた平和を私達は手放すことはないだろうが、
日頃意識しない所で多額のお金は米軍の駐留費用や世界中の人道支援に費やされている。
なのに世界中に原爆や武器は増え続けている。
日本は武器輸出をしないから世界が平和じゃなきゃ稼げない。紛争は困るんだよね~
日本はアメリカに負けてガラッと体制が軍事独裁的なものから
仮にも民主主義国家と変わってしまって経済的にも豊かになって
運がいい方だと思っているけど、こんな例、世界じゃ希少だ。
アメリカは日本の成功例を世界に広めようと世界の警察なんて自負して頑張ったけど
ベトナムで敗れ、アフガニスタンで失敗し、成功したかに見えたカンボジアも今は独裁化しているらしい。社会主義になっていい面もあるだろうとベトナムをそう見ていたが、
どうも、独裁と言論の自由は相容れないらしい。
ミャンマーもタイも軍が掌握しようとしている。武力を持った軍が台頭するのは簡単なんだろう。結構怖ろしい。戦前の日本を思い起こす。
民主国家も武器を作り金儲けだと輸出をするそれが軍独裁を容易にする。
独裁は人権を尊重しない。それは歴史が物語っている。人類は何をやっているんだろう。
若い人は一度は海外に出掛けて世界を見てきて欲しい。
そして国と国の存亡を掛けた争いごとを冷静に見る目を持ってほしい。
虚勢を張ってでも強がってでも嘘をついてでも国の威信を保とうとする国がいっぱいあるんだよ~と認識して欲しい。嘘の歴史でも広めて信じさせてしまえばその国にとっての有利。実際に強くなくても口先一つで優位に立てる、貧しい国にとってはそれも切実な戦略の一つであることを。
嘘をつくな!正直であれ!真実は一つ!なんて余裕のない国々では教えない。
人を騙してでも、奪ってでも、生き延びよ!というのが
国が養いきれない(失業者の多い)国の人々の常識なんだと思う。
地域、事情が違えば常識も違う。
地球上の同じ人間でしょう、というのはた易いですが…かなり複雑なものですね。
その複雑性を理解できるだけの知識と知性を大学生ならば育てるべきでしょう。