先日、実家に帰ったときに学生時代に書いたファイルを持ち帰ってきた。

短大に入学して、友達の誘いで短歌、詩を批評する会に入部

入部部員はほぼ全員、国文学科。

わたしは国文学科でないため

授業で短歌、俳句を習っていないので表現力が乏しい。

当初は、短歌を書いていたが自分に合わず挫折。

その頃は、ワープロを使っていたので作成年月日は不明。

また用紙が感熱紙のため薄くなってきていることもあり、

これらをパソコンに書き写すことにした。

パソコンを購入したのは2000年になってからである。

全５５編と短歌10編

1995年から1996年辺りの詩は、本や映像などを見て感じたことを詩に書いているので、

実体験をした人からすると、内容が薄っぺらく感じる。

５５編すべてを学生時代に批評会には出しいないが、なるべく書くことにする。

用紙の裏側に大きくバッテンがしてあるものがあり、

確かに、今読んでも、これはいかがなものか？　と疑問に感じるものがある。

これを出すと風評と言われかねないので、ここには書かないことにした。

例えば、「元気でしょ」という作品は

チェルノブイリ原発事故から１０年経った映像を見て感じたことを書いているのだが、捉え方によっては3.11の東日本大震災の時の福島原発に対して言っているのではないか、と思う方もいるかも知れない。

また「グランド・ゼロ」という作品は

核実験の恐ろしさ伝えた特集の番組を見て感じたことを書いているのだが、これも今読むと考えが浅はかであると同時に、今このご時世に出すのはよろしくないと感じるので排除する。

他にも戦争を体験した人の作品を読んで感じたことを書いた詩もあるがこちらも排除とする。

1997年、文体の変化がある。

今回は、学生時代に初めて書いた短歌10編を残すとする。

字余り、字足らずが多く、これを短歌というのか…

ない頭を振り絞ってだした表現なので我慢していただきたい。

批評会に初めて出品した作品。

留守電に　彼の声　「もう別れよう」と　秋の暦　終わりを告げる

蜘蛛の糸　濡れて光る　露草に　君の指輪　キラリと光る

雲隠し　正体隠す　薄化粧　鏡の中の　黒い花びら

「バカ、バカ」と　鏡の前で　言い続ける　いつか本当に　バカになりそう

洗い髪　仄かな香り　漂わせ　家路に帰りて　冬の銭湯

降雪の日　ジグソーパズル　埋めるように因数分解　解き始めたり

髪を結う　後ろ姿　「ステキだね」と　大人になった君に乾杯

桜花　散れば　思い出す　故郷(ふるさと)を　夜桜　見ながら　手紙綴なり

煌々と緑の日差し　差し込むと　白い歯目立ち　「On　Your　Mark! 」

濡れた紙のよう　降り続ける日　街並みに　響き渡る　振鈴の音

季語がないものが…

よくこんな作品を批評会に出していたと思うよ。

他の作品（国文学科の人たちの作品）は表現力が素晴らしく、わたしの作品の駄作と感じた。

写真：写真ACより

作成日：1995年　日付不明

学生時代に書いた作品（1995年後半～1996年）