著者は、『金持ち父さん 貧乏父さん」』で知られるロバート・キヨサキである。
「貯金をすればするほど、貧しくなる」と聞けば、違和感を感じる人は少なくないと思う。
本書によると、紙幣の流通量が増えている現状においては
貨幣の価値は下がり続けるために
実は貯金をするほど貧しくなるというのは、
どうやら正しいようだ。
さらに本書は続ける。
資本主義社会では、金持ちはさらに金持ちになる。
その理由は、金持ちは、税金と借金のコツを知っているからである。
つまり、税金の合法的な抑え方と、うまく借金して資金調達する方法を
金持ちほどよく理解しているという。
税金を抑え、借金による資金調達を通じて事業拡大する。
このサイクルがうまく回ることで金持ちはさらに金持ちになっていく。
一般に信じられているお金の増やし方とは少し違った角度から
お金の勉強をできる本書。持つ者と、持たざる者を分けるのは
何か本書を通じて明らかにされる。