爺ちゃん「相変わらずド派手な演出をする奴だな
我が息子ながらアッパレじゃな
」
父「我が息子の嫁になるかもしれない大事な人だから、盛大にもてなすのは当然と思うが
」
爺ちゃん「なるほど
物は言い様じゃな
」
父「どういう意味ですかな
」
爺ちゃん「わしゃまるで力を誇示する為のパーティーかと思ったわ
」
父「相変わらず嫌みなお人だ
私のする事全てがお気に召しませんか
」
爺ちゃん「いや
とんでもない
こんな美味しい上等な肉をただで食べさせてもらって、嫌み等言うはずはなかろう
」
父「ふん
まあいい方に解釈しましょう
」
爺ちゃん「そりゃすまんの
お前はりっぱに会社を設立し、こんなに大きくした
」
父「まあ私なりに努力はしました
それに、家内をはじめ支えた皆さんに感謝ですね
」
母「まあ
感謝だなんて
」
爺ちゃん「そうじゃな
感謝の気持ちは忘れてはいかんな
しかし、結婚と言うのは大切じゃ
」
父「そうですよ
だから豊には幸せな結婚をして欲しい
あんな性格だから放っておくといつまで居候される事か
」
爺ちゃん「確かにそうじゃな
」
父「まあ私と家内が選んだお嬢さんだ
私たちの目に狂いは無いでしょ
」
母「そうですわ
結婚には親の賛成は不可欠ですから
」
爺ちゃん「ほう
不可欠か
」
父「何がおっしゃりたいのですか
」
爺ちゃん「いや
ワシはお前達の結婚には賛成していなかった記憶があるのじゃが、幸せそうなんで不思議に思ったわけじゃ
」
母「まあ
」
父「こんな時に言わなくてもいい事じゃないですか
」
『どうしたの三人で仲良く
』
爺ちゃん「単なる親子の会話じゃ
のう
」
父「嫌みまじりのな
」
母「ねえあなた
お義父さん何故こんな日にわざわざあんな話をするのですかね
」
父「えっ
」
この物語はフィクションです。