あやめ十八番『雑種 小夜の月』を中学生の娘と一緒に観に行きました。







夏休み、我が家は基本的にお出かけしません。

大人になってからは夏休みはお盆休みのみ。

今年は9連休と長めですが、普段はそんなに長くなく、何より旦那は仕事なので家族全員でお出かけすることは皆無。

その前に暑い滝汗本当に死にそうになるほど暑いチーンだからお外に出たくない笑い泣き


夏は日が暮れてからじゃないとお出かけしたくない私が意気揚々と昼から出かけるのは、毎年夏に開催されるあやめ十八番の舞台だけかもしれません。


早めに着いてお店巡りする照れと言ってた娘は、パリオリンピックを観すぎて、現在パリタイムで生きてまして、まんまと寝坊したものの、高円寺の街は大体11時、中には12時から開店のお店も多く、とりあえず11時開店のおしゃれなカフェに入って食事することにしました。


山積みになったCDと、レコードが沢山あるお店。この風景は、実家?ポーンうちの実家の私の部屋こんなんだった滝汗

今家に残してあるCDは実は実際購入したCDの10分の1にも満たないことは娘にはヒミツ物申す

趣味に散財していた事実は墓に入るまでヒミツなのだ(でも未だ家にある大量の漫画とCDとDVDで全然隠せてないかもしれない。世間の親って漫画とかCDとかDVDどうしてるの?持ってないとかあるの?)


そんな変なノスタルジーを忘れさせる現実が目の前にあった……。

☔ザザーーー⚡ドォォォォォォ━(゚Д゚)━ォォォォォォン!!!

嘘だろう?なんでだ?なんで私があやめの舞台観に行くと、毎回のように☔が降るんだ?な絶望

私☔女❓((((;゚Д゚))))

最初は12時過ぎに止むとなってた雨雲レーダーは、12時過ぎに見たら17時まで止まないよに変わってました笑い泣き


ここからはネタバレになりますので、また観てない方はここでストップしてください。


劇場内に入ると右手には赤い⛩️、左手は楽隊と竹やぶ、そして上には家の屋根。

特に屋根にはオオォォォ(゚ロ゚*)(゚ロ゚*)となりました。


客席は奥側と手前側に分かれた2面舞台で、段差もかなりあったのでどこから観ても観やすいのでは?と思いました。


今回のシリーズは作演出の堀越さんのご実家である団子屋さんをモデルにした雑種シリーズと言われるものの3作品目になります。

1作品目の主人公は3女、2作品目の主人公は長女で、今回の3作品目はその2人の両親が主人公でした。


母親と三姉妹役は初演から同じ役者さんたちが続投しており、次女役の大森さんは2022年の空蝉以来2人目のお子さんの出産・育児で舞台をお休みしてましたが、久しぶりの出演、しかも娘のつむぎちゃんとの親子初共演となりました。


娘のつむぎちゃんはこの舞台が初舞台でしたが、全然そんな空気は感じさせませんでした照れ


商人の朝が流れる中、流れていく風景を観てたらもうすでに涙が溢れてきて、いや、涙腺爆速すぎん?まだ泣くとこじゃないから、多分💦と思いましたガーン

特に初共演親子のシーンはもう観るだけで泣けて、なんで泣けるのか分かんないんですけど笑い泣き


お話は笑ったり泣いたり色々あるんですが、特に印象に残ったシーンは、それぞれの家族の対比でした。

大家族でワイワイと賑やかな家族と、2人だけの家族が2組。


大家族には大家族の人生。核家族には核家族の人生がありました。

家族の多さ少なさはあれど、お互いを思い合う気持ちの大きさは同じで。


過去と現在を行ったり来たりする中で語られる父母の過去。

それがきっかけで出来た新しい家族の話。

そして現在の家族たちの話。


田舎から都会に来た人、都会で生まれ育った人の誰しもが感じるであろうノスタルジー。


田舎ってこんなんだったなぁとか、でもこんなところが田舎の良いところ、悪いところなんだよなぁとか、自分もこんな田舎に産まれてみたかったなぁとか色々感じたのではないでしょうか。


都会から来た美穂が言うキラキラ光った水田や、風に揺れる稲穂の風景を懐かしいと思う人もいれば、見てみたいと思う人もいたのでは。


ギュッと2時間に詰め込まれた37年のお話。

とっても贅沢な時間を過ごした気がしました。


ラストのお祭りシーンは、旅人と共に観客である私も楽しんでました。


観客の中にこの踊り知ってる人がいたら、一緒に踊り出しそうゲラゲラと思いました。


今回の舞台、全員好きすぎて一人一人の良かったところ書いてたら朝になりそうなので、特に印象的だった人を数名書きます。


まず越川白を演じた大森茉利子さんとと越川水樹ちゃん。

演技とは思えない2人の日常を見ているようでほっこりしました照れ


もし、また雑種シリーズがあるとしたら次の主人公は次女の白のはず。

その時もまた親子共演が観れるのか楽しみにしてます照れ


伊能貫太郎役の松浦康太さん。

暗い過去はあるけど、実の親以上に自分を大切にしてくれる人に出会って、新しい家族(猫)と新しい人生を生きていく。

おいちゃんの人生幸せだったなぁと息子を見て感じました。


忍のお姉さんの加瀬直美役の福圓美里さん。

本家がー!長男がー!とうるさい小姑かと思いきや、忍がやったことをグジグジ言うのではなく、やっちゃったものは仕方ないと受け入れる娘と姪にデレデレのおばさん。

老いてボケてしまう姿は悲しかったけど、ラストの親子で踊るシーンは本当にキラキラしてて涙が出ました。


蕎麦屋なのに蕎麦が打てない黒川嘉久役の山本周平さん。

笑うポイントほぼ持っていきましたねゲラゲラ

物販に蕎麦粉のスコーン売ってないか確認した人いると思いますゲラゲラ


アフターイベントは今年からあやめ十八番に入座した中野亜美さ入座披露。


感極まって涙ぐむ姿に一緒に涙ぐむ人多数。

1番印象的だった話は、金子さんの誰かフルートとかやってた人いない?ってLINEに、「……やったことありますけど」って送ったら「ありがとう‼️」と返事が来た話。⟵やるとは一言も言っていないꉂ🤣𐤔


次はどんな作品が観れるのか。

来年の夏が楽しみです照れ

次こそは☔が降らないことを祈りつつ笑い泣き