マジシャン こまちゃんのプロフィール
ライブハウスのイベントで演じたマジックが好評で、各種イベントから出演依頼を受け本格的にプロマジシャンに転身。
オリジナリティあふれる演出・演技で、誕生日や結婚式などの各種パーティーや会社の忘年・新年会、レストランやバーの開店記念、学園祭、音楽ライブとのジョイントなど、各種イベントで活躍。
目の前で奇跡を起こすテーブルマジックをメインに、個人宅のプライベートパーティーからホテル会場のステージまで幅広く対応。
小さなお子様から大人の方まで皆様に「驚き」と「感動」をお届けします。
初心者向けカードマジック エース・オープナー(Ace Opener)
デックから何らかの方法で4枚のAを1枚ずつあるいはまとめて取り出す(出現させる)マジックをエース・オープナーと呼んでいます。エース・プロダクションとも呼ばれます。
オープナーとは一連のマジックの最初に演じる演目のことです。
ですからエース・オープナーと呼ぶ場合には、出現させたエースをそのまま次のマジックで使用すると言う流れでの手順となります。
エース以外のカード、例えば4枚のキングやクイーンを出現させる場合もエース・オープナーの分類に含まれると考えて良いでしょう。4枚のクイーンを出現させた後、その4枚のクイーンを使ってビジター(Visitor)を演じるなどの流れとなります。
エース・オープナーには様々な手順が存在します。マジシャンの数だけエース・オープナーがあると言っても過言ではないでしょう。
セット方法も様々で、4枚のAをデックのトップにセットするもの、ボトムにセットするもの、トップに2枚のAをボトムに2枚のAをセットするもの、など様々な方法があります。
Aの出現の方法も様々で、デックをシャッフルやカットしながらAを取り出して行くものや、フラリッシュ的に一瞬で4枚のAを出すものなど、色んなエース・オープナーが存在します。
中でも一番初心者向けと言えるエース・オープナーは、デックからカードを1枚ずつ4つの山に配って行き、それぞれの山(パケット)のトップから4枚のAが現れるものでしょう。
具体的な手順を述べますと、
デックのトップから一枚ずつ、カードをテーブルに配って行きます。
カードを配りながら、観客に好きなところでストップと言ってもらいます。
観客がストップと言ったら配るのを止め、テーブルに置いてあるカードの山(パケット)を持ち、4つの山に一枚ずつ順番にカードを配って行きます。
手に持っている全てのカードを4つの山に配り終えたら、それぞれの山の一番上のカードを引っくり返します。すると、全てがAになっています。
文章よりも実際の演技を見た方が分かりやすいと思いますので、参考まで次の動画をご覧ください。
上記の手順ですと感の良い方なら最初に4枚のAをデックのトップにセットしていたことに気が付くかも知れません。
ですから、これを少し改良した手順をお話します。
手順例1.
4枚のAをデックのトップにセットしておきます。
マジシャンは、10枚ほどカードを取り上げ「このようにカードを分け引っくり返して表向きに重ねて置いてください。」と言いながら手に持ったカードを表向きに引っくり返しデックの上に重ねて置きます。
観客がデックを2つに分け、そのパケットを表向きに引っくり返してデックの上に置いたら、マジシャンはデック全体をスプレッドします。
デックから表向きのカードを取り除き、裏向きのカードを揃えます。
※ 裏向きのパケットのトップに4枚のAがありますが、この手順は、トップカードのフォースとして使われる技法です(技法の名称は不明)。私はこの技法をクロス・カット・フォース(Cross Cut Force)の代わりに使用しています。
観客に残ったパケットをさらに2つに分けてもらい、上のパケット(デック全体からすると真ん中のパケット)を残します。
この状態で残ったパケットのトップには4枚のAがあります。
マジシャンは「このようにカードを1枚ずつ4つの山に配ってください。」と言いながら、最初の4枚をテーブルに配ります。
さりげなくテーブルに配った4枚のカード(全てA)をデックのボトムに加えて、デックを観客に渡しカードを1枚ずつ4つの山に配ってもらいます。
後は動画の手順と同じです。
手順例2.
4枚のAをデックのボトムに表向きにセットしておきます。
マジシャンは「デックを3つの山に分けてもらいます。」と言い、まず観客にデックの3分の2程持ち上げてもらいテーブルの上に置いてもらいます。
便宜上元のデックがあった場所の(マジシャンから見て)右側にデックの上3分の2のパケットを置いてもらうこととします。
そのパケットを表向きに引っくり返してもらいます。次にその表向きになったパケットを2つに分けてもらい、裏向きに引っくり返してそのパケットの右側に置いてもらいます。
1番左に置いてあるパケット(元のデックの1番下にあったパケット)をその右隣のパケット(表向きのパケット)の上にのせます。
次にそのパケットを1番右に置いてあるパケットの上にのせます。
デック全体を引っくり返し、テーブルの上にスプレッドします。
※ デックを引っくり返してから広げないと表向きのカードのボトムにある4枚のAが見えてしまいますので、注意が必要です。
デックの真ん中に裏向きのカードの集まりがありますので、マジシャンは「この真ん中のカードを使います。」と言ってこのパケットを取り出します。残りの表向きのカードをは集めて除けておきます。
この状態で残ったパケットのボトムに4枚のAがあります。
同様にデックを観客に渡しカードを1枚ずつ4つの山に配ってもらいます。
後は動画の手順と同じです。
手順例1、2共にデックの中程からパケットを抜き出して(抜き出したように見せて)演技を行っていますので、デックのトップやボトムに予めセットすることが不可能だった印象を与えることができます。
手順例2の場合、デックのトップに4枚のK(キング)をセットしておけば、4つの山のトップからそれぞれ4枚のAが現れるだけではなく、4つの山のボトムからもそれぞれ4枚のKを出現させることができますので、これら4枚のAと4枚のKを使ってリセットなどのマジックに繋げることができます。
他にも簡単に出来て興味深いエース・オープナーを紹介します。
次のマジックは、観客にデックを4つ(のパケット)に分けてもらい、それぞれの山のトップから4枚のAが現れると言うものです。
興味のある方は次の動画をご覧ください。
Simple Magic Tricks for Kids - Four Ace Card Trick Revealed by Brisbane Magician
この動画では、1つのパケットを取り上げ、上から順番に3枚のカードをパケットのボトムに回し次に3枚のカードを残りのパケットの上に配ります。そしてその動作を残り3つのパケットでも同様に行います。
手順が少し冗長ではありますが、初心者でも簡単に行うことができ興味深い手順だと思います。
他にもエース・オープナーで興味深いマジックはたくさんありますが、今回は初心者向けのマジックのみを紹介しました。
カードマジックの入門書(初心者向け)
私が購入したカードマジックの入門書の中でお奨めの物を書きたいと思います。
まずは、「Mr.マリックの超カードマジック」です。
これは、DVD付で内容もとっても分かり易くおすすめです。
初心者でも出来て効果的なマジックが解説されています。
カットやシャッフルなどの技法の解説もしっかりあり、値段(税込2,052円)以上の価値があると思います。
次にお奨めしたいのは、ふじいあきらさんの「知識ゼロからのマジック入門」です。
こちらは、カードマジックは第6章のみなので、カードマジックの入門書として紹介するのには適さないとは思いますが、割りばしや輪ゴム、タバコと言った日常品を使ったマジックやコインマジックなどが図解で分かりやすく解説されています。
また「マジシャンの心構え」や「演じる時のコツ」も述べられていて非常に勉強になります。
Twitterでも呟きましたが、本日Amazonより「最新カードマジック徹底解説!」と言う本が届き、早速目を通しています。
この本は、林 敏明 著、柳田 昌宏 監修となっていますが、柳田昌宏氏が1993年に著した「改態真書」と言う私製本をベースに初心者向け作られた物で、第二章に収録されているマジックは柳田昌宏氏が考案した物のようです。
この第二章のマジック編は、初心者にはやや難しい内容となっていますので、全体として初級から中級者向けの本と言えるでしょう。
さて、この本の目次ですが、以下のようになっています。
第一章 カードマジックの基本技法編
用語の解説
デックの持ち方
デックの切り混ぜ方
デックコントロールの技法
デックコントロールを用いたマジック(メタモルフォセス)
カードスイッチの技法
カードスイッチを用いたマジック(コピーライト)
パスの技法
パームとシークレットアディションの技法
シークレットアディションを用いたマジック(PDQ・ACES)
フォースとマジシャンズチョイス
カウントの技法
その他のカウントの技法
カウントを用いたマジック(WHO&WHICH)
その他の技法
ハーフパスを用いたマジック(コントラディション)
システム
システムを利用したマジック(ネセシティ)
カードの天地
カードの天地を利用したマジック(アップサイドダウン)
セルフワーキング
セルフワーキングを利用したマジック(NEWインスタントマジシャン)
第二章 マジック編
リバース3
Aスーツ
アドミニ・ストレーター
フォア・ディテクティブ
ギャンブリングカラーチェンジ
イージーストレートトライアンフ
フェイルド・ロイヤルストレート・フラッシュ
4 COLORS
Be true to your bestself
この目次を見てもらうとお分かりになると思いますが、カードマジックの基本技法に多くのページが割かれています。
基本技法と言っても、デックの持ち方やデックの切り混ぜ方から、パスやカウントまで様々な技法が解説されています。
例えば「デックコントロールを用いたマジック(メタモルフォセス)」のように技法の説明の後、その技法を用いた簡単なマジックも解説してあります。
このメタモルフォセスと言うマジックが、私にはとても興味深いものでしたので、簡単に説明したいと思います。
コントロールを用いたマジック(メタモルフォセス)
現象
2人の観客にそれぞれ1枚ずつカードを選んでもらいます。演技者は2枚の黒いジャックを示し、ジャックを使って選んだカードを探し当てると言います。
デックの上で2枚のジャックを表同士で重ねると、それぞれが選んだカードに変化してしまいます。
使用する技法としては、カットによるトップコントロールとブレイク、トリプルリフト(正確にはトリプル・ターンオーバー)くらいでしょうか。
ある方のブログで、このマジックをキックバックに似た現象と説明していましたが、2枚のジャックが一瞬で観客が選んだ2枚のカードに変化するところは、似たインパクトがあるのかも知れません。
私にとってはこのマジックを覚えるだけで値段(1,296円(税込))以上の価値がありました。実はこの本をAmazonで中古で1円(送料別)で購入したので、少し申し訳ない気がします(^_^;)
この本の最後に収録されているマジック「Be true to your bestself」は、「マジックマスター」という漫画の田中直基というキャラクターが演じたマジックだそうです。
その漫画は読んだことがありませんが、とても興味深いマジックです。
以下は説明文からの引用です。
漫画「マジックマスター」にも登場したマジックです。
4枚のキングが鮮やかに出現し、観客が選んだカードをキングが色々な方法を使って当ててしまいます。
クライマックスでは4枚のキングの裏模様が変わり、使っていたキングと観客のカードのフォー・オブ・カインドを覗く残りのカードが全てブランクフェイスカード(表面に印刷がない)になってしまいます。
このマジックを演じている動画を見つけましたので、参考まで下記に載せておきます。
音質・画質ともに非常に悪くとても見づらいですが、現象はご理解いただけると思います。
マジック -BE TRUE TO YOUR BESTSELF-
上記動画のページには、この映像の演技者は柳田昌宏さんです。と書かれていますが、声が全然違いますし、柳田昌宏氏は左利きなので、説明が間違っているものと思われます。
この動画の最初にリフルシャッフルをしながら4枚のジャック(動画ではキングではなくジャック)を出現させていますが、これは柳田昌宏氏が考案したリフル出しと言う技法です。
簡単に出来て、インパクトがありますので、エース・オープナーの手順としてお奨めの技法です。
リフル出しのみを演じている動画も見つけましたので、興味のある方は下記の動画をご覧ください。
このリフル出しは、ウィザードインのDVD「マジックミュージアム カード編 Vol.2」に収録されていますので、興味のある方は参考にしてください。
この本「最新カードマジック徹底解説!」の「Be true to your bestself」の中にも、リフル出しと言う名称では書かれてありませんが、そのやり方(リフル出しの応用のような手順)が解説されています。
初心者向けカードマジック キックバック(KickBack)
某マジックショップで以前から売られているマジックで「キックバック」と言うカードマジックがあるのですが、最近は宣伝用の参考動画があるものが多い中、この商品は動画がないばかりではなく現象すら明らかにされていません。
宣伝文(抜萃)は以下の通りです。
最初にズバリ言いますが、このキックバックを購入した人は損します。
この現象を体感せずして、先にタネを知ってしまうことほど馬鹿げた行為は無いと断言出来るからです。そう、この現象に2度は無いのです。 購入する人は心して下さい。
また【現象】に関しても次のように書かれています。
ここでは詳しく書けません。
現象を書けば書く程、この現象を体験したときの驚きが減少していく訳です。そんなおこがましい行為は当然出来ないのです。
恐らく演技を見てしまうとマジシャンなら誰しもタネが分かってしまうようなトリックだから、動画もなしで説明文に現象が書かれていないのではと思っていました。
レビューに「ギミックは簡単に入手できる一般的なギャフカードです。」と書かれてありましたので、タイトルと合わせてなんとなくトリックが想像できました。
ふと気が向いてネットで調べてみたら動画を見つけました。
興味のある方は下記の動画をご覧ください。
私の推測通り演技を見ただけですぐにトリックが分かってしまうようなものでした。
決して悪いトリックだと言う意味ではありませんが、家にそのギャフカードはたくさんありますので、私はスペードのAとクラブのAを使って演じてみました。
演技終了後、2枚のギャフカードの処理に困りますので、私は次のような手順にしました。
2枚の黒のエース(スペードのAとクラブのA)を表向きにデックから抜き出した後、デックの上で改めをする際にトップにセットしてあるレギュラーのスペードのAとクラブのAをスチールし、表向きの2枚の黒のエースの間にコントロールする。
2枚の表向きのエース(実際は4枚を)テーブルに置いておく。
2人の観客にカードを選んで貰い、それらをデックに返して貰ったら、カルなどでボトムにコントロールし、この2枚を密かに表向きに引っくり返し、1回カットしてテーブルに置く。
テーブルに置いてあった2枚の黒のエースをデックの上で振ると、その間に裏向きの2枚のカードが現れる。
キックバックの演技終了後、2枚の観客の選んだカード(ギャフカード)をポケットにしまい、この2枚をデックに戻すジェスチャーをする。
デックを裏向きにスプレッドすると、デックの中ほどから観客が選んだ2枚のカードが表向きに現れる。
動画の手順のように、デックをスプレッドするとデックの中ほどから2枚の表向きのカードの間に2枚のカード(観客が選んだカードだと思わせるもの)が現れるように演じないのは、ラストに観客が選んだ2枚のカードが表向きに現れるのと現象が似ているためです。
これで簡単に2枚のギャフカードを処理することが出来ると思いますが、いかがでしょうか?
キックバックにはギミックなしで出来る方法も解説されているようですが、これをギミックなしで演じるのは大変な気がします。
フォースする必要があるためセットも必要ですし、ギミックの処理という課題もありますが、初心者でも簡単に演じられマジシャン以外の方には非常にインパクトの強いマジックだと思います。
ギミックなしのキックバックで思い出しましたが、私がお気に入りのDVD「decks, lies, and videotape」にKick Back Transpoと言うキックバックのバリエーションが収録されています。
これは、マジックファンタジアで実演してもらって即DVDの購入を決めましたが、初めて見たときはかなり衝撃を受けました。
ただ、これをお客さんに何度か演じましたが、私の演じ方が悪いのかあまり不思議に思ってもらえないと言うか、何が不思議かがあまり良く伝わらないようでした。
「decks, lies, and videotape」 と言うタイトルは、スティーブン・ソダーバーグ監督の映画『セックスと嘘とビデオテープ (Sex, Lies, and Videotape)』をもじったものなのでしょう。
映画の方もマジックと同様かなり衝撃的なものでした。
YouTubeでKickBackで検索すると、Kick Back Kingsという動画が見つかりますが、こちらはLee Smithが考案した全く別のカードマジックです。
レギュラー・デックで演じられる非常に興味深いマジックで動画を観たら私もレパートリーに加えたくなりました。
カードマジックやられる方なら動画を見ればやり方が分かると思います。
興味のある方は下記の動画をご覧ください。
Lee Smith Kick Back Kings - LIVE
このKick Back Kingsは、「iCandy by Lee Smith and Gary Jones」と言うDVDに収録されているマジックのようです。
http://www.streetmagician.net/p.php?id=1597
このマジックのように、動画の演技を見てそれをそのままお客様の前で演じるのは法的に問題があるのでしょうか?
レクチャーDVDが売られているのは知ってはいますが、その考案者自身が演技をYouTubeにUPしているのですが。
演技を観たらやり方が簡単に分かってしまうようなものだし…
