本日は、西村公朝師の版画集「祈りのほとけ」のご紹介です。
昨年末の大掃除の際、8年前に入手していた「祈りのほとけ」が、思わぬ所から出てきました。

木版画制作

作画 ;愛宕念仏寺住職 西村公朝

彫・摺;彫師 遠藤光局、摺師 栃木義郎

用紙 ;特漉鳥の子

画面寸法;670㎜×470㎜

千手観音菩薩(千本の手がありその手の掌には目が付いています。手は多くの人々に救済の手を差し伸べ、目は人々を教え導く知をあらわすとされています。千の手と目はどんな人達でも漏らさず救済しようとする菩薩です。)

虚空蔵菩薩(智恵や知識、記憶といった面での益をもたらす菩薩です。空海 室戸岬 の御厨人窟に籠もって虚空蔵求聞持法を修したという伝説はよく知られてます。)

大日如来(真言密教 の教主。宇宙の実相を仏格化した根本仏であり,一切の現実経験世界の現象はこの如来そのものであるといわれています。)

勢至菩薩(智慧の光ですべてのものを照らし、人々を迷いや苦しみから救うとされる菩薩です。)


文殊菩薩(物事のあり方を正しく見極める力・判断力を意味する「智慧」を司っているとされる菩薩です。)


普賢菩薩(文殊菩薩の智慧とともに修行を司る菩薩として、明晰な智慧で掴み取った仏道の教えを実践していく役割を果たすとされています。)

不動明王(大日如来の化身として、どんな悪人でも仏道に導くという心の決意を表した明王の姿だとされ、除災招福、戦勝、悪魔退散、修行者守護、厄除災難、国家安泰、現世利益のご利益があるとされています。)

阿弥陀如来(無限の寿命を持つことから無量寿如来ともいいます。限りない光(智慧)と限りない命を持って人々を救い続けるとされ、西方極楽浄土の教主です。)

各シートは、仏の表書きしたタトウ入りです。

それぞれの仏様の穏やか表情から、西村公朝師の想いが伝わってくる様で、暖かな波動がすーっと心に滲み渡ります。

ではまた。