今日は、ガレージキット「冥王ハリハラ」をご紹介します。


 

この「ハリハラ」は、SAEオリジナルストーリー『じゃぼうにあ 邪宝国創事紀』において、異形の世界じゃぼうにあを象徴する絶対者冥王 ハリ・ハラの事です。
原型製作は、ガレージキットの世界では、かなり有名なS.A.Eの毒島孝朴氏です。
1/8サイズのフィニッシャーは、地獄塗師といわれるヘルぺインターの高橋ミキヤ氏です。
1/16サイズのフィニッシャーは、BEASTの福井淳一氏です。


原型の精緻な創り込みと、両フィニッシャーさんの素晴らしい技量に圧倒されます。得意げ (カメラ性能と撮影技術が乏しくてすみません。しょぼん)



一般に、ハリハラHarihara)とは、インド神話 シヴァ ヴィシュヌ の合体神。別名アイヤッパン。右半身がシヴァで、左半身がヴィシュヌ。ハリがヴィシュヌを意味し、ハラがシヴァを意味する。つまり、創造と破壊を象徴している。

又、冥王とは、ギリシア神話 の冥府の神ハーデース 、およびそれを取り入れたローマ神話 の神プルートー のことを指します。 総称して、冥王とは、死の世界の王のことです。


 

「じゃぼうにあ 邪宝国創事紀」の物語を一貫するものは、「二つの異なるもの」の対比、闘いである。  この世界と異世界。天国と地獄。救世主と悪魔。人間と鬼。鬼と仏。暴力と優しさ。正常と異常、などである。
 主人公「久世寺正悟」が、ハリ・ハラとの戦いを通して修業を積み、悟りを開き人類を救済する、という菩薩、如来的なものであり、また人類全体も「じゃぼうにあ」と「この世界」の融合の果てに新たな遺伝子を獲得し、新人類と言うべき次の段階へ進化していく物語である。



仏教における諸天の神様をご説明します。

仏教では、六道輪廻(天、人、修羅、畜生、餓鬼、地獄)の思想のもと、天道 に住む 、諸天がある。

天には、「権類の天」と「実類の天」の二種類があり、権類の天は如来・菩薩から変化した毘沙門天 などの天を言い、実類天は梵天 帝釈天 に代表されるバラモン・ヒンズーなど古代インドから伝承される天に分類される、ほとんどの天は顕教では仏法を守護する護法神や娑婆を守る護世神の尊格を与えられている。

密教 が秘仏修法の本尊となり土着信仰より優位性を示そうとした説と、バラモン・ヒンズーとの摩擦を回避する為に土着の諸尊を佛教 に吸収した姿として採用されたともいわれています。  
天部の諸尊(神様)は、
明王 と同じく佛教哲学から生み出された神ではなく、ヴエーダ聖典に登場しインド神話から発生した土着信仰に於ける天界の住人をいいます。

その一例として、日本の古都奈良には、日本における初期の仏教文化である天平文化の遺跡がたくさん残されていますが、その中にもヒンドゥーの神様が仏教神として祀られていることもあります。興福寺の「阿修羅」は、特に有名です。


 


又、京都の国宝三十三間堂の千体仏の前列に安置されている「二十八部衆像」です。これらは元来インドの天神・鬼神で、ヒンドゥー教やバラモン教の神々、または、各種部族の祖先神(獣)などが仏教に導入され、千手観音に従って護像に当たるとされている像の数々です。これらの像の多くは、サンスクリット語のインド名に漢字があてがわれた、もともとはヒンドゥー教の神様なのです。身近な名前の例だと、「金毘羅」(クンピーラ神)、「迦楼羅」(ガルーダ神)、「阿修羅」(アスラ神)などが挙げられます。


「じゃぼうにあ 邪宝国創事紀」では、ストーリーが途中で止まっています。

仏教の「悟り」をメインテーマに捉えていますので、最終的には、「冥王ハリハラ」も、仏教に帰依し、神格化して行くことを熱望しながら、制作活動が再開されることを期待しています。


ではまた。