長谷川慶太郎氏が五年ほど前、共産支那の經濟について面白い指摘をしてゐた。當時の支那はGDPが十パーセントほどしか伸びてゐないのに、石油の消費量が二倍に増えてゐたさうだ。


つまり共産主義者どもは、GDPを何が何でも擴大するために、生産性を無視してエネルギーを注込んでゐたのである。彼らには、利益率の觀念が無いのだ。


最近は日下公人氏が、もつと面白い指摘をしてゐる。近年はGDPが増えてゐる筈なのに電氣の消費量が減つてゐたため、アメリカ政府が支那政府に問合せたところ、支那政府は電氣の消費量を發表しなくなつたといふ。


西ヨーロッパ日本であれば、一應は生産性が物凄く向上した可能性が考へられる。これが支那政府では有り得ない事は、昔ポール・クルーグマンといふ經濟學者が論じてゐる。


無理して經濟規模を擴大して來たけど、その無理も効かなくなつた、といふ事なのだらう。あとは共産主義者御得意の數字の誤魔化しだけが行はれてゐる。


來年再來年と、支那製品アメリカへの輸出も難しくなる。ドルにリンクしてゐた元がアメリカの壓力で切上げられ、安いだけが賣りの支那製品はどの國も買はなくなる。


もう日本にタカるほか無いのだが、日本は民主黨不況の眞つ最中である。麻生政權のもとで囘復基調にあつた日本經濟は、民主黨政權の誕生によつて大混亂である。


金が無い以上、ウイグルやチベットの叛亂は核實驗でもして黙らせるしかない。死の灰で住民が死ねば、騒ぐ輩も比例して減るだらう。


さあ皆さん、亞細亞大亂を樂しみませう。輸出依存度の低い日本經濟にとつて、それは樂しい對岸の火事にすぎないのである。