小泉氏の頓珍漢答弁や石破氏の人望の無さのお陰で、高市総裁の可能性が出てきた。

しかし、同氏が総理になったとしたら、甚だ困難が多そうだ。


1、高市陣営は安倍派が多い。同派を重用すると裏金問題で批判されること必至。しかし疎外したならば彼らから反発を受けるだろうし、層が薄くなり政策実行力が低くなるジレンマが生じる。

2、第一次安倍内閣のように高市カラーを出しすぎると、メディア、野党、財務省から潰される可能性がある。

ならば、いわゆるお友達内閣にしないことだ。第二次安倍内閣で、政策の異なる二階氏や高村氏といった実力者を重用したように、小石河のいずれかを入閣させるくらいの腹芸が必要だ。

また、高市氏を諫める番頭がいるのかどうか。中曽根には後藤田、小泉に福田、小渕に野中、安倍に菅、といったベテランの玄人筋を官房長官においたほうが政権は安定するであろう。

マキャベリが言うように、キツネとライオンの顔を上手く使い分ける狡猾さが必要である。