いるはずのハゲ夫がいない調停室で

もう一人の調停員さんが首をふりながら
「相手方が駄目だって・・・」
とだけ言った。




私は拍子抜けした。
ほっとしたのか?




なぜ、お前がっっ!!!


と思ったが。





最後の話し合いで


あれだけ、威圧的に強い口調で




調停する意味がない、
即裁判!



収入少ないくせにお前が
親権とれるはずないだろ!
やっても無駄!


子どもが母乳飲んでる?
それくらいの事で
親権とれると思ってんの?


2人の話し合いでなら合意に向けて全面協力するが、それができないなら裁判だ!



損害賠償を請求する!



おれが立派に子を育てる!




と笑いながら言い放った男が
顔を会わせるのが無理と...。


それらを言われたところで、私には親権を取れる自信があった。というか彼に親権はいかないことは明らかだった。

損害賠償と言われても...何に対して?...
という状況だった




ハゲ夫の最後の抵抗だったのか
本気でそう思って言っていたのかは謎だが、それを言われても、「ふーん」くらいにしか思わなかった。




それよりも、何よりも、

子が母乳を飲んでいることを
「それくらいの事」
で済ませているのが私はとても恐ろしかった。



ハゲ夫に預け、情緒不安定になった子を助けたのは「おっぱい」でした。どれだけ母乳が心の安定を助けたことか...



それを知っておきながら、「それくらいの事」と済ませたハゲ夫を恐ろしくて当時、ぽっかーんっと相手を見ていたら、



「そんなに怖がらなくていいよ、今は話し合いの段階だから全面協力するからさっ!」


と発言したハゲ夫に更にぽっかーんとなり、何も言い返す気力も無くなりました。
言ってやったぜ!と思っていたのでしょう。ハゲ夫はとても清々しい顔をしていた。

そして、私は、

開いた口が塞がらない
とはまさにこの事だ。と実感した。





あれ?

たしか、同席の説明書きに

暴れる、顔を会わせたことで
具体的に体調不良がでるがある場合

と書いていた。



私は暴れない。



私を見るとますますハゲるのだろうか...。

とにかく私はそこで一気に緊張がなくなった。






続く・・・