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瀬戸内ログ

個人的備忘ログ。主に映画の感想記録。極力ネタバレ無し、と思って書いてきましたが、備忘録なのに制限かけるとか面倒くさくなったので好きに記録する事に変えました。ネタバレを含むのでご注意を。
当面、多忙につき映画鑑賞記録が疎かになります。

【007 NO TIME TO DIE】

ポスター画像

映画.com紹介文

ジェームズ・ボンドの活躍を描く「007」シリーズ25作目。現役を退きジャマイカで穏やかな生活を送っていたボンドのもとに、CIA出身の旧友フィリックス・ライターが助けを求めにやってきたことから、平穏な日常は終わりを告げる。誘拐された科学者を救出するという任務に就いたボンドは、その過酷なミッションの中で、世界に脅威をもたらす最新技術を有した黒幕を追うことになるが……。ダニエル・クレイグが5度目のボンドを演じ、前作「007 スペクター」から引き続きレア・セドゥー、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、ロリー・キニア、レイフ・ファインズらが共演。新たに「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」のアナ・デ・アルマス、「キャプテン・マーベル」のラシャーナ・リンチらが出演し、「ボヘミアン・ラプソディ」のフレディ・マーキュリー役でアカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレックが悪役として登場する。監督は、「ビースト・オブ・ノー・ネーション」の日系アメリカ人キャリー・ジョージ・フクナガ

2021年製作/164分/G/アメリカ
原題:No Time to Die
配給:東宝東和

 

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2005年から6代目ジェームズ・ボンドとして、崖っぷちシリーズの再構築、時代に即した新たなボンドを作り上げる事に見事に成功した彼の功績はあまりに大きい。

しかしながら、その新シリーズ4作目にして2015年の『スペクター』にて、クレイグ既に47歳。まだまだキレのあるアクションはこなせていたように見えたものの、あまりに過酷なその撮影に

『もうやらない。二度とボンドはやりたくない。100億円もらってもイヤ』

 

とまで言わしめていてこれですよ。

 

途中、アダム・ドライバーとの超脱力系作品

『ローガン・ラッキー』

ではもうこれで俺は自由だ!と言わんばかりに伸び伸びと演技を楽しんでいたのがまだ記憶に新しい。

 

そんな中突然の続編発表。コロナ中断期を経て公開に至ったこの作品は、冒頭から決して我々の期待を裏切るものでは無かったし、

『もうやりたくない』

と宣言していた彼の集大成という意味でも存在する価値は十分にあったとは思う。

 

物語の構成は正直かなり雑な展開で、そんなアホなの連続ではありましたが、何よりこれが最後という彼の気合は充分。見ごたえのある作品ではありました。

そしてあのラスト。

これは彼が望んだ最後でもあったろうし、あれでなければこの作品を作った意味もないだろうなと納得のいくものでした。

そしてエンディングにはルイ・アームストロングの

♬We Have All The Time In The World

15年に渡ってその作品のクオリティを一切落とすことなく演じきった彼にお疲れさまと言いたくなる作品でした。