先週の金曜日、営業部の人間と飲み会を開催した。


その時、やはりこの会社の中にもすごい奴はいるもんだと感心した人間がいる。


nobyだ。


彼は、要するに、「わかっている」人間にカテゴライズされる。


物事のコツ、勘所を掴むのが異常に巧みなのである。


先日の飲み会の席でも、自分を「陥とす」ことが最重要課題と見抜いてた。


しかし、頭の回転、話術の巧みさ、性格、どれを採っても今の自分からは素晴らしいものにしか思えない。


誰もがnobyの下に学びたいと思うだろう。


しかし、完璧な人間などいない。


人間、誰しもがpros&consを持って生きているものだ。


nobyのそれは、一体何だろう。



金曜の飲み会で、nobyは自分に、「営業部の悪い所を三つあげろ」と言ってきた。


いつも営業部に対して怒りを感じていたのにも関わらず、すぐさま思いつけない自分も情けなかったが、


その様子を感じたnobyはすかさず、「じゃあお前が感じているお前の悪い所は何だ?」


と言ってきた。


つまり、今、経理部と営業部の間にはある種の亀裂が走っており、


それは、営業部の大半の人間の中では「経理部のスタンスが悪い」ということになっていて、


でもnobyはそれを一方で疑っており、問題の本当の所在はどこなのかを確かめようとしてくれていた。


なので、最初に「営業部の悪い所は何か」という質問をぶつけてきたのだろう。


それでもやはり、経理部の対応の悪さをどこかで疑っていたので、


自分の悪い所を洗い出そうとしてくれたのだろう。


だから、自分としては、「営業部の苦労を鑑みない、正論しか唱えられないようになっている」


と言った。


するとnobyは、「お前はそれに対して努力をしているか?」と問いかけてきた。


自分としては、その問いに対してはyesともnoとも答えられた。


というのも、わからないながらも理解しようとしている一方で、


不誠実な営業部の対応に嫌気がさし、


理解したくない、正論をぶつけて反対しきってやるという気持ちもあったからだ。


その気持ちをぶつけてみると、nobyは理解を示してくれた。


営業部の対応が悪いんだな、個人の聞き方が悪いんだな、と。


自分に云わせれば、リスクを最大限に謂わず、プロフィットを最大限に主張してくるのが鼻につく。


俺も悪い。だが、誠実さを微塵も感じさせない営業部も同様に悪いだろう。


我々をjust corporateたらしめているのは、稚拙な質問ばかりで我々の時間を無為にする営業部に他ならない。


それがクリアになった、クリアにさせてくれたnobyには感謝を惜しまない。


しかし、nobyの、管理部、経理部の使い方が一番賢いし、何の摩擦も産まないことは明らかだ。


これからも、時々nobyには色いろ教えてもらう必要があるなと感じた。


自分が営業部に行った後に、この記事を見てどう思うかが楽しみだ。


今日はことさらに気に入ったワインをご紹介。



mushのブログ

~CASALE VECCHIO~ MONTEPULCIANO D'ABRUZZO 2007


イタリアのルカ・マローニ誌が2005年、2006年と二年連続で最優秀生産者に選んだ「FARNESE」が出す、

非常にコストパフォーマンスの高い一品。


通常、一本の葡萄の樹には8房程度の葡萄が成るところを、わずか2房しか残さずに手間をかけて育てる

という方法を採った為、ものすごく香りの凝縮されたワインに出来上がっている。


しかも、2000円弱とかなり安価。

ロバート.M.パーカーJr.も「ワイン界で最高のお買い得品」と賞しているのも納得。


味は、ミディアムボディということもあり、程度良くタンニンが感じられ、重すぎず、しかし軽すぎない、

非常に飲みやすい感じに仕上がっている。


色は濃い目の赤紫。まぁ、若いからね。


香りも優しく、強いアルコールの匂いもしないところが僕好み。


自分のワインを探す旅、最後はもしかしたらここに行きつくかもしれない、なんて思った。


もし飲みたい方がいらっしゃったら、以下からどうぞ。

ファルネーゼ・カサーレ・ヴェッキオ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2007


以上