乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故を受けて

JR西日本が行った人的要因が安全に与える影響についての研究で、

「上司と部下の関係が悪化していれば、上司にほめられても

部下の責任感は低下する」などとする結果が出たことがわかった。



国土交通省航空・鉄道事故調査委員会が

「運転士への懲罰的な日勤教育が事故の背景にあった」と指摘。


JR西は平成18年6月、社内に「安全研究所」を設立し、人的要因の観点から安全を研究してきた。

この一環で、「効果的なほめ方、しかり方」について、

運転士や管理職計530人にアンケートなどを実施。


部下が工夫した点を上司が評価した場合は業務への責任感が上昇するが、

評価しなかったときは責任感が低下することがわかった。


ただ、上司との関係が悪ければ、責任感が低下するという結果も出ており、

「上司と部下の関係が良好な状態を保ったうえでほめることが重要」(同研究所)としている。



このほか眠気防止やベテラン運転士と若手運転士の比較など

計9項目の研究成果をまとめており、JR西は「現場の業務に反映させたい」としている。


(産経ニュース:08.10.20)

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マニュアルなどにある「部下は褒めろ」というのをそのまま鵜呑みにしてもダメという証明でしょう。

また、評価することと褒めることと同意ではなく、怒ることも評価の一つであり、

評価しない上司というのは褒めない上司ではなく、無関心な上司のことだと思います。

統合失調症患者の脳には、発達が未成熟な部位があることを、

藤田保健衛生大総合医科学研究所の宮川剛教授らの共同研究グループが明らかにし、

11日付の英科学誌「モレキュラーブレイン」(電子版)で発表した。


宮川教授らは、特定の遺伝子の機能を失わせた「ノックアウトマウス」で、

記憶力の低下など、統合失調症と似た症状を持つマウスを作成。

脳を調べたところ、記憶や情緒などをつかさどり、新たな神経細胞を生み出す「海馬・歯状回」が

未成熟な細胞で満たされ、機能不全を起こしていた。


この結果をもとに、統合失調症患者の死後の脳を遺伝子分析したところ、

20人中18人で、海馬・歯状回が未成熟状態にあることがわかった。

成人の脳に未成熟な部位があることは、従来知られていなかった。 


神経細胞を成熟化させる酵素の活性をすることで、海馬・歯状回の機能を正常化できるといい、

この未発達部位の発見により、統合失調症の予防や治療への応用が期待できる。


宮川教授は「統合失調症の原因は複数あるが、

その一部について予防や治療の道筋がはっきり見えた」と話している。


(産経新聞:08.09.11)

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すごい発見だと思います。予防や治療の幅が広がるのはたいへん喜ばしいことです。

さらにこのことが世間での偏見や誤解を取り除くキッカケにもなればいいなと思います。

がん患者や市民にがんの痛みの緩和について正しく知ってもらおうと、

「がんの痛みの治療教室」がこのほど、秋田大医学部付属病院で開かれた。


秋田県内は10万人当たりのがん死亡率が07年度までに11年連続全国1位。

死亡者数、死亡率とも増加傾向にある。


 同病院は06年に外科や精神科の医師、臨床心理士などで緩和ケアチームをつくり、

痛みを和らげることで病気とうまく付き合う治療法を実践している。


 麻酔科の木村哲医師は、がんには病気自体の痛みに加えて精神的な痛みがあると説明。

「がんの痛みは我慢する必要はなく、必ず和らげられる。

抱え込まず、痛みの程度を医師や周りにうまく伝えて」と呼び掛けた。


 また緩和治療に用いる医療用麻薬について説明した庄司学・薬剤師は

「モルヒネなどは中毒にならない」と話し、副作用に対応した上手な利用法などを紹介した。


 聴講した秋田市の主婦(70)は「健康そのものだった弟が最近がんになり、役に立てればと思い参加した。

痛みは我慢せずに伝えてほしいとアドバイスしたい」と話していた。


 同病院では同様の教室を9月24日と10月にも開催する予定。


(毎日新聞:08.08.30)

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病気は、処置をすればすぐ治るというものではなく、治療期間や闘病期間、リハビリ期間など、

比較的長い時間をかけてかかわっていくものです。

医師と患者が協力して病気に向き合い、それをうまく助けられるような援助をしていきたいです。