そもそも
 ピアノひけるだけでもすごい

 なんだか心に響き
 惹き付けられるのは

 この人の命がきっと
 この音にのってるから

 直そうとしてるときは
 枠にはまっていて
 んーあんま惹き付けられない
 
 なんだか
 自由ではない感じ

 ピアニストだし、だから
 そりゃ上手いよな。って

 上手さは変わらないのだけどね

 ただのピアニストから
 さらに彼女だけの魅力がある
 ものへと変わってる


 あたしにもコンプレックスはある

 あるけど
 それがあたし
 そのあたしだから
 あたしはあたしで良かった

 みんなと違っていて良かった

 そうじゃなかったら

 もしかしたら
 このピアノも聞けなかったかも

 はっぴーちゃんの
 話しも聞けなかったかもしれない

 どの人も隠して
 直そうとするより

 それを出して隠さない方が
 その人だけの魅力がでて
 より惹き付けられるんだと思う

 彼女にはピアノがあって
 そのために与えられたとすら
 感じる

 たとえピアノじゃなくても

 活か仕方がわからなくても

 隠さないだけでも
 直そうとしないだけでも
 きっと自然と活かされるのだ思う

 好きなように生きて
 隠さず直さず

 ダメなところを、ダメなまま
 生きてたら

 勝手に活かされてるんだと思う

 隠すのも直すのも
 もったいないよね

 自分だけの味わいなのに

 自由な感じがあたしは伝わった

 あたしも誰かも
 きっとそうなんじゃないかな

 自分を枠にはめて
 正しくあろうとするより
 
 自由に自分のやりたいように
 生きることで、やることで

 それが自分の味になって
 人の心を
 動かしてしまうのかもしれない

 ピアノもそうだけど

 こうしてやらなきゃダメ
 ってことはない

 座りながらしなきゃ
 美しくやらなきゃ
 いけないわけじゃない

 彼女のように
 自由に動いて
 やることで、いままで見てきた
 ものとは違う
 少々不格好でも
 なんだか命を感じる
 
 他の人と違うけど

 そこには彼女の自由がある
 そこには彼女だからの
 響きがあり、スタイルがある

 だからこそそこに惹かれる

 もしそこで
 座ってやりなさい とか
 姿勢をよくしなさい とか
 正しくひきなさい とか    
 もっとやさしく とか
 もっと強く とか
 なんて言ったら

 彼女の魅力は殺される

 他のピアニストと変わらない

 もしレイチャ―ルとか
 他のピアニストも
 独特な味のある人は

 その人だから出せる音
 音楽がある

 芸術は特にそれが現れる

 ゴッホもピカソも
 型で決まったような
 美しい絵を書いてたら

 きっとそこまで
 有名になることは
 なかったんじゃないかな

 それは芸術家だけじゃない
 
 あたしにもある

 有名にはならんけどさら

 自分にしか出せないものって
 きっとあるんじゃないかな

 普通じゃないからこそ
 そこに魅せられるものがある

 それは
 はっぴーちゃんもそうだよね

 もし彼女が制限と枠で
 行動して発信してたら

 きっとそこまで
 有名にはならなかったし
 惹き付けられる人も
 そんなに多くは
 なかったんじゃないかな

 それは普段自分が思ってた
 普通とは違ってたものかもしれない

 はっぴーちゃんに
 説得力があるのは

 こうして見せてくれてるからだ

 ありのままの
 どこか不完璧で
 かけてるところもあって
 だけど自由に好きなように
 生きてる姿を見せてくれるから

 ダンスが下手だったこと
 不安も沢山あったこと
 歌が下手だったこと
 
 だけど

 やりたいってやってる

 素敵で
 魅力なんだ

 もし最初から
 彼女がなんでも出来る人で
 上手くて
 幸せそのものだったら

 見ようとは
 しなかったかもしれない

 そもそも発信などは
 しなかったかも
 探求せず語ることもなかったかも
 
 もちろんそうとは限らないけど

 はっぴーちゃんが
 紆余曲折に歩んできて
 それを見せてきた

 完璧な人に人は
 そんなに惹かれないもの

 可愛げがないような感じ

 ダメなところもあるから
 おバカなこともするから
 可愛いかったりする

 そして
 そうだからこそ
 違うものを人に見せ
 心を動かす

 見せてるから
 魅せられる