<琉球王国の王座>
これは、沖縄に行った時に撮影した首里城の中にあった王様の椅子です。
これを見て、へ~沖縄には王様がいたんだなぁと、
改めて、当時は琉球王国という別の国だったことを実感しました。
<首里城正殿>
この首里城は、琉球王国時代の栄華を伝える世界遺産で、
当時、琉球の島々を治め、中国、日本、朝鮮、東南アジアの国々と外交、貿易を展開していた、
琉球王国の王様とその家族等が住み、また、政治の中心となっていたところです。
赤と金色の華麗な王朝文化に彩られた建物を見ていると、
私と主人が若かった時に二年間ほど住んでいた中国での生活を思い出さずにはおれませんでした。
琉球王国は、中国から大きな影響を受けていることから、
建物の造りや色彩、龍を中心とした装飾、その他の品物など、
中国の歴史的な建物とよく似ていました。
でも、その琉球王国は、今は日本の一部なんですね。
何か不思議な気持ちでした。
ところで、私が中国に住んで一番感じたことは、
国によって『常識』というのは異なっているということでした。
今日は、その常識というものについて感じたことを書いた記事をお届けしたいと思います。
<心元気メール> No.437 2012年9月21日
発行人:リジョイスY.C.
◆◆自分の常識?◆◆
最近家族で、「世界番付」というバラエティ番組を見ていました。
それは、文化や習慣、考え方など様々な分野についての
世界ランキングと日本の順位を紹介して、
各国の国情や風習の違いを解説するというユニークな番組です。
お笑い番組の作りなのでリラックスして見られるわりには、
国によってこんなにも考え方や受けとめ方が違うものなんだと、
いろいろなことを考えさせられます。
その中でも一番感じるのは、
私たちが考える常識は、全然常識なんかじゃないんだなぁということ。
日本での常識は、海外では通じないことがよくあります。
ある場合には、正反対のことがその国の常識となっている場合もあるほどです。
つまり、常識というのは、何かはっきりした基盤があるわけではなく、
民族によって異なり、国によって異なり、地域によって異なり、
時代によって異なり、組織によって異なり、家庭によって異なり、
育った環境によって異なり、結局は個人によって異なるってことなんですよね。
その番組のキャッチ・フレーズは「世界を学び、日本を知る」というものですが、
確かに、他国の「ものの見方」を知って、
別の角度から自分の暮らしを見つめてみることも
おおいに必要とされていることだと思いました。
実は最近読んでいた別の本の中にも、
それに関連した、とても興味深いことが書かれていました。
それは、日本人は他国の人たちよりも、
人間関係で苦労する人が多いようだとありました。
その原因の一つとして、
日本人は、ほとんど同じ民族だけが暮らす島国で育ち、
外との交流が乏しいために、
物事には様々な見方や考え方、方法があるのが当たり前ということに、
気づいてもいないし、馴れてもいないので、
自分の基準が唯一の「常識」だと思い込んでしまうからだとありました。
よく日本では、「そんな常識はずれな!」とか、
「常識をわきまえていない!」という言葉が発せられますが、
つきつめて考えると、
自分の基準とは異なる考え方や生活スタイルを持つ人に対して理解しようという態度が欠如すると、
人は相手に対して、「常識外れだ!」という怒りや不快感を、強く持つようになるそうです。
つまり、ものの見方が狭すぎて、固まってしまっていることが、
良い人間関係を築く妨げになっているわけです。
私も外人の方たちと一緒に働いた経験が沢山あるので、
それを読んでいて、本当に思い当たることが沢山ありました。
日本人だけといると、とても見方が狭くなりやすく、
いつのまにか物事が固まってしまうことがよくあるのです。
私はこの傾向から抜け出すためだけでも、
あのような番組が制作されていることを嬉しく思いました。
文化や考え方、信じていることの違いがあっても、
それらを越えて、人が平和に暮らしていくためには、
異なる人をありのまま受け入れ、
それを理解しようという気持ちが必要になります。
そして、それができるようになるなら、
私たちは、もっともっと他の人たちから良いものを学び、
互いに成長することができるようになるのだと思います。
ところで、それは他国との関係に限ったことではありません。
日本人同士のどんな人間関係にあっても、同じことが言えます。
結局、人は皆、個性があって、生まれ育った環境も違うのですから、
感じ方は違うし、興味や好みも異なります。
それを、自分の基準を中心として、「常識外れ」と見てしまったり、
相手に、感じ方や考え方を強要するようなことをすれば、
物事はうまくいかないのは当たり前ですよね。
時には、自分とはまったく異なる人たちの生き方を見ることによって、
自分の生き方を見直してみるのもいいのではないでしょうか?
そうしたら、「自分の常識」から飛び出して、
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