金原ひとみ　愛と死　ペドフィリア

金原ひとみ　愛と死　ペドフィリア　自傷行為　レズビアン　声優！！

金原さんの手を通して作り上げられた世界は、どこかもっと深いところにつながっているのかもしれない。金原さんと共に、その世界にさまよい出て、探ってみてほしい。あなたが理解できないもの、知りたいもの、求めるもの、固執するもの、生きること、死ぬこと。今、そんな迷いの真っ只中にいる人も、「最近、そんなこと深く考えたこともなかったわ」という人も。『アッシュベイビー』の混沌の世界の中で、あなたは何を見つけるだろうか。

　第27回すばる文学賞を獲得したデビュー作『蛇にピアス』で、第130回芥川賞も射止めた金原ひとみさん。綿矢りささんとともに「二人の最年少芥川賞作家」の誕生ということで、社会現象になったのは記憶に新しい。『蛇にピアス』は50万部を突破、受賞作が掲載された『文藝春秋』も雑誌として異例の重版で100万部を売り上げたという。そんな金原さんが早くも次作『アッシュベイビー』を出版した。「スプリットタン」というモチーフが話題となった前作をしのぐ、衝撃作だ。愛と死、ペドフィリア、自傷行為、レズビアン……主人公・アヤの心を覆いつくす、なんともいえずに痛くて深い悲しみ。グロテスクではあるが、アヤが渇望するピュアな愛に思わず引き込まれる秀作である。作家として勢いにのっている金原さんに、今作への思いを語ってもらった。プロフィール1983年東京都生まれ。父は法政大学教授の翻訳家・児童文学研究家の金原瑞人さん。村上龍さん、山田詠美さんなどの作品に小学校6年生で出会い、小学時代から小説を書き始める。2003年、雑誌『すばる』に初めて応募した作品『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞、同作品で2004年、第130回芥川賞を受賞。