冬のたんぱく源のうさぎと書きましたが、これは私にとって涙ながらの思い出です。
あの頃はどこの家でもうさぎを飼うのが普通でした。
毎日餌の草を調達するのは仲々の大変さでした。
雨が降りそうになると母から
「うさぎの餌採ってきて!!」
と言われあわててクローバーやビッキ草(オオバコ)、葛の葉などを摘みに行ったものです。
冬は大根の葉を干したものなどを食べさせました。
ちなみに雨に濡れた草は食べさせてはだめと言われていましたね。
うさぎは冬を越すと赤ちゃんを産むので母親にお願いしてもらい受けてお世話をしながら楽しみにしていました。
真冬には雪が2メートル積もる我が家にはりんごの木がありました。
ある日学校から帰ってくると、そのりんごの木に何かがぶら下がっています。
近づいてみた私はショックのあまり動けませんでした。
それは皮をむかれた私のうさぎでした。
泣きながら母に
「なんで!なんで!」
と詰め寄りました。
それに母が何と答えたかは記憶にありません![]()
毎年冬になると作谷沢に毛皮を商売にしている人が来ていたのを覚えています。
きっと母はそれを生活の足しにしたのと、子どもたちの食事の栄養源にしたのでしょう。
実際あれだけ泣いた私も兄達も、甘辛く煮付けたうさぎの肉を夜には
「うまい!うまい!」
と言って食べました。
まさに「命を頂く」そのものでした。
かたわらでは父や兄と一緒に野うさぎを捕まえる為に山に行き、木の枝に罠をしかけました。
時々見に行きましたが、子どもに捕まる間抜けな野うさぎは一匹もいませんでした![]()

