汎用性発達障がいの対応

汎用性発達障がい(PDD)は、以下のカテゴリーとして自閉症、アスペルガー症候群、レット障がい、小児崩壊性障がい、特定不能の汎用性発達障がいがあります。ここでは、これらの以下カテゴリーの中でも学校現場で一番課題を抱えていると考えられる、アスペルガー症候群について説明していきます。
 
 アスペルガー症候群は、「会社的相互作用の質的な障がい」と「制限された反復的で常同的な行動、興味および活動のパターン」の2つによって特徴付けられます。具体的な状態については、下記のリスト(2002年の文部科学省のチェックリスト)を紹介します

 1 大人びている。ませている。
 2 みんなから、「〇〇博士」「〇〇教授」と思われている
   (例:カレンダー博士)
 3 他の子供は興味を持たないようなことに、興味があり、「自分だけの知識世界」をもっている。...
 4 特定のぶんやの知識を蓄えているが、丸暗記であり、意味をきちんと理解していない。
 5 含みのある言葉や、嫌みを言われても分からず、言葉通りに受け止めてしまうことがある
 6 会話の仕方が形式的であり、抑揚がなく話したり、間合いが取れなかったりすることがある。
 7 言葉の組み合わせで、自分だけしか分からないような造語を作る。
 8 独特な声で話すことがある。
 9 誰かに何かを伝える目的がなくても、場面に関係なく声を出す。
 10 とても得意なことがある一方で、極端に不得意なものがある。 
 11 いろいろなことを話すが、その時の場面や相手の感情や立場を理解しない。
 12 共感性が乏しい。周りの人が困惑するようなことも、配慮しないで行ってしまう。
 13 独特な目つきをすることがある。
 14 友達と仲良くしたいという気持ちはあるけれど、友達関係をうまく築けない。
 15 友達のそばに入るが、一人で遊んでいる。
 16 仲の良い友人がいない。
 17 常識が乏しい。
 18 競技やゲームをする時、仲間と協力することに考えが及ばない。
 19 行動やジェスチャーが不器用で、ぎこちないことがある。