母は80歳

母は9人兄弟の9番目の子ども

兄弟はほとんど他界してしまい

2つ上の姉がひとりいるだけ。


この姉は未だに喫茶店を営業していて

しっかりしている。


母の兄弟で長生きした人は

みんなしっかりしていた。


一番上の姉は

90過ぎても、俳句を作って

はつらつとしていた。


母は血液の病気を持っていて

多趣味だったのに

強い薬を飲むようになってから

薬の副作用か気力が衰え

趣味をみんな止めてしまった。

その頃から少しずつ物忘れが酷くなった。



父が大腿骨骨折という

大けがをしたとき

もともと不安症だった母が

おかしくなって

初めて認知症ではないかと感じた。


無理矢理病院に連れて行くと

性格的な問題と言われ

そのまま様子を見ることに・・・。


私は親戚でアルツハイマーになった人をしらない。


だから母もならないと思っていたか。

だからちょっと変なのは

病気と性格のせいで

父の怪我が良くなれば

そのうち落ち着くと思っていた。


実際、父の回復と共に

症状は落ち着いていたのだが

それから2年

ゆっくりではあるけれど

確実に認知症の症状が起こり始め

家族が苦しむようになった。


私はすぐ隣に住んでいるが

母の家族は

父と未婚の妹


父はしっかりしていて

物忘れをする母が許せない。


妹は完璧主義者で

母の世話をあれこれしているが

不満も抱えているので

母に辛く当たることもしばしば


父と母はぶつかり合って

けんかを繰り返す


妹は母を責める父を許せず

絶交状態


父の世話は私がしている。


こういう家庭環境は

母の状態をどんどん悪化させていると思う。


今回アルツハイマーの宣告をされて

私たち家族もこの現実を受け止めて

母にとっていい環境をつくって行かなくてはと

思っている。