8年前まで、中国は私にとって未知の世界でした。いえ、今も未知な部分は多くありますが、中国語を学び始めた私にとって、少なくとも中国本土の方と知り合う機会もなきまま40代後半まで過ごしてきたわけです。
中国で初めて出会った人がティンティンで本当に良かったと思います。
ビジネスで中国を訪れた人は、中国人は商売上手で押しが強いイメージが強いかと思います。
そんな話をよく聞きます。
また、自由に海外へ渡航することがなかった中国人にとっても、日本人と接する機会もあまりなく、イメージがあまり良くなかったのも事実かと思います。
実際に、ティンティンの旦那様のシャオジャオも、私たち家族と出会うまでは日本人は嫌いだったと聞きました。
一緒に食事をしたり出掛けたり、一緒に過ごす時間を重ねるうちに、日本人ていい人だねと、言ってくれるようになったのだと、ずいぶん後になってティンティンから聞きました。
その話を聞いた時に、涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。

知らなければそのまま。
知ろうとしなければ、嫌いなままだったかもしれません。

もちろん、こういう話は中国人と日本人に限ったことではありません。

私の場合は20代で香港で中国人の友達ができたことがたまたま中国語を学ぶキッカケだっただけで、昨年トルコ旅行へ行き、イスタンブルに住む息子と会い、彼の友達家族に家にお呼ばれした後は、トルコ人の礼儀正しさや穏やかさ、ムスリムの習慣を知り心が温かくなったのは記憶に新しいところです。
元々、訪れた土地や、そこに住む人たちをトコトン知りたいと好奇心旺盛な私なので、しれば知るだけその土地や人が好きになります。

きっと、ティンティンもシャオジャオも同じなのだと思います。

私の性格や好みをよく理解してくれているティンティンとは20歳以上の年の差がありますが、中国国内旅行に何度も2人で行っています。
中国人は、気が合えば年齢差に関係なく親しく付き合うことのできる人たちだなといつも思います。

1月から彼女たちと会っていませんが、早く会いたいなぁと思います。

世界中に、ティンティン家族のような友達がほしいですね。
若い方たちには、海外渡航ができるようになったら、外国へどんどん旅をすることをお勧めします。

こうでなければならない
こうしていかなければならない
という概念が、良い意味で崩されます。
勿論、日本の素晴らしさも外に出るとより解るようになるでしょう。