立山博物館には「まんだら遊苑」という屋外施設がある。
12月から3月末までは休苑となるので、この時期に書くのもどうかと思うが…

 

ここは立山曼荼羅の世界を芸術作品・効果音・証明・香りなど五感(見・聴・香・触・空)で表現した施設。

文政6年(1823)に白山・立山・富士山を巡拝する三禅定の旅に出た大符村の一行は、険しい禅定道を歩いて登拝したわけだが、ちょっとそこまでマネ出来ないため、こちらの施設で立山禅定体験をしたいと思う。

 

3年前に行った時の画像になるが、ザッと紹介を…。

立山博物館から閻魔堂、布橋、ウバ堂跡を通ってズンズン歩くと、のどかな風景が広がる場所へ出る。

 

 

全然先が見えない…。

ごはんを食べるところもないし、とりあえず非常食として持ってきた「富山の昆布パン」を食べて腹ごしらえ。

 

 

なんともシンプルな味で…。

これはトースターで焼いて食べてみたい感じ…。

 

ようやく入口にたどり着いた。

まずは立山地獄を体験できる地界から。

八熱地獄をイメージした世界が広がる閻魔堂へ…。

 

 

赤い~メラメラ真っ赤~メラメラ

地獄百景、音界閻魔、音で全てを焼き尽くす音触鬼(おんしょくき)が待ち構え、鬼達の叫び声と炎熱の轟音が響き渡る。

 

 

そこを抜けると血の池地獄のような赤く濁った池が。

 

 

なにやらトキトキしたものは「餓鬼の針山」。

餓鬼たちの声が聞こえてくる。

 

 

地界の最後は常願寺川へと突き出したスケルトンの精霊橋。

橋の先端には現世復帰への救済の鐘がある。

 

 

橋の先端まで行くと、常願寺川が遠くに見える。

 

 

地界を抜けると天界への道が。

立山は地獄と浄土、両方を体験できる山。

陽の道(ひのみち)は豊かな自然を感じることが出来るエリアで、地獄と浄土をつなぐ道となっている。

さらに右側には「立山登山の道」、左側には「水辺の道」と2つのルートがある。

私は当然ながら、立山登山の道ルートへ。

 

このルートには、材木坂・美女杉・桑谷など、立山曼荼羅に描かれている禅定道の名所をイメージしたオブジェが点々としている。

 

こちらは桑谷のオブジェ。

桑谷は、立山禅定では休憩エリアだ。

だから後ろに休憩所みたいなのがあるのか?

 

 

水の落ちる音が聞こえる称名滝のオブジェ。

 

 

また、立山の自然の香りを楽しめる三十三香観音も設置されているらしいので、時間がある方は33カ所見つけてみては。

 

そして陽の道の最後は、鏡石。

 

 

この向こう側は天界で、須弥山(しゅみせん)が見える。

ちっちゃいけど。

 

 

鏡石は、この須弥山が映る位置に設置されている。

 

立山浄土をイメージした天界は、建物の中。

まずは7人のアーティストが天界をイメージしてデザインした7つの小窟をめぐる。

 

 

扉を閉めて少人数ずつ見学してくださいとのこと。

 

 

7つの小窟の天界窟を抜けると、奏楽洞(そうがくどう)

8種の天の楽器がある。

 

 

天界の最後は天至界(てんしかい)。

4つのコーナーを巡り、最後は中央の卵のような天卵宮(てんらんきゅう)へ。

 

 

中には漆黒の盆があり、心静かに観想する空間となっている。

中から伝わる音の振動は、体内の記憶を呼び起こす。

無の境地を体験し、身も心も浄化させよう。

 

立山浄土を体験した後は、闇の道を通って下界へ。

 

 

布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)をイメージした暗いうねうねしたトンネルを歩き、現実世界へと向かう。

(布橋灌頂会は、目隠しをして閻魔堂から布橋を通ってウバ堂へ行くという、極楽往生を願った女性のための儀式)

 

無事に下界へ戻って来ることが出来た。

 

 

1時間ほどで体験できる立山曼荼羅の世界。

実際に立山を登るのはちょっと…という方は、こちらで疑似体験してみては。

 

★五響の森 まんだら遊苑

 

撮影2022.6.4