あのね。ママは乳ガンなんだよ。
あれは29歳の時。

1通の封書がポストに、、、こないだの検査の結果だ。
開けると、そこには
どなたかと一緒にご来院ください。
え?
すぐにわかった。
涙が出る。涙が出る。泣きながら、動揺しながら、母の会社に電話。
すみません!母に繋いでください、、。
お母さん。
私、異常があったんだと思う。
病院に付き合って。
電話を切るとすぐに、ユラユラ揺られながら電車。
私の心は壊れそうだった。
私の頭の中は5歳の子供の事。
病院に着くとそこからはゆっくり、スローモーションの映画のようにみえていた。
コンコン。
失礼します。。。先生、、
はい!落ち着いて聞いてくださいね。
こないだ生検した結果がでました。
病名は左乳ガンです。
やっぱり、、、。
私の心は、、頭ではそうではないか?と思っていたはずなのに、、。
先生、、。私は何年生きられますか?
大丈夫。一緒にがんばりましょ。
その日から私の闘病生活が始まった。
宣告され、3ヶ月後、手術、放射線、注射、内服薬が始まった。
それはまだ若い私には辛い辛い治療だ。
ホルモンを止める。
私の年代には辛い。苦しい日々だ。
ホットフラッシュ、めまい、頭痛様々な副作用が時折発生した。
そんなこんなで6年経過したときそれは5年間のリュープリンをやめて一年目の事、下腹部痛が。
かかりつけの婦人科を受診する
「卵巣が腫れてきてますね」
どうしたら?いいですか?
「ぼくには力がないので他の病院を紹介します」
はぁ?どう言うこと?
私は力が抜け、怒りを感じた。
先生、ノルバデックスのせいじゃないですか?
「ちょっとわかりません」
もう。なんなの。
そして一週間。
痛みが強くなり大きな病院を訪れた!
「切りましょう!」
えっ?聞き間違えかな?
と思うぐらいあっさり。
初診日当日緊急手術、右卵巣、卵管摘出手術。
そして翌朝、右下腹部痛。
先生、次は右が痛いです。
「痛いわけないけどな」と一言。
でも。
痛いです。
それから、5日後、退院。
「痛み止め飲んで様子みて」と。
痛い。痛い。
数日後、再度受診。左卵巣が肥大。
なんでかな??
乳がん治療している病院に相談。
もしかしたら?リュープリンを止めて一年目、ノルバデックスだけにしているせいかな?
と、ノルバデックスを1ヶ月休止、リュープリンを再開。
パっ!!と痛みは消え。すぐに右卵巣の腫れは治まった。
薬って怖いし。薬ってすごいな。
それからまた、ノルバデックス、リュープリンの日々が続いた。
そしてノルバデックス、お休み開始。
なぜかというと骨密度が下がっていて、リュープリンの影響が大きいと考える。
悩みます。
そして、ノルバデックス、リュープリンを止めて現在まで、頑張ってきたノルバデックスやリュープリンを止めたくなかった。

でも、両方止めて長い年月が過ぎ
私はちゃんと元気だ。小さな病気、怪我などはするが、再発、転移、新たな癌はない。