映画観てない方は観た後でおすすめします。
旅人のバイブル映画と言われる
INTO THE WILDを昨晩観た。
今朝起きてまた観た。
昼頃も布団から動かず
映画で出てくるアメリカの州を調べながら
部分リピートで三、四回観た。
私の感想は...
なんかぽっかり空いてしまった。
そして
なんかいっぱい詰めたくなった。
内容はアメリカ大学を卒業したばかりの
22歳の若者クリストファー・マッカンドレスが
南を目指して旅に出るノンフィクション。
裕福な家庭に育った彼が
両親への反感とアラスカへの憧れとを抱き
誰にも何も言わずに家を出て
貯金を全額寄付し車を乗り捨てお金を燃やして
新たな名前を名乗り二年間の歳月を過ごす。
ショーン・ペン監督の映画と
ジョン・クラワカー原作の本とが
若干異なるらしく原作も読みたくなった。
映画にはなかったけど
時が経ち、クリストファーの母親が
「周囲はクリストファーのやろうとしたことはすごいことだって言う。が、彼はもういない。取り返しつかないこと。」と語ったらしい。
そう、死んでしまっては
そこで物語が終わってしまう。
いくら素敵な経験を沢山して
人々に言葉を沢山残してくれても
それ以上はもう語ってくれない。
生きていればもっと広がって行くのに
死を迎えたからにはそこで跡絶える。
自ら望んだ死ではなくとも
いくら対策を練っていても
どんな形でも死は死なのだ。
映画の終わりに空しさが湧いてきた。
何かのニュースで
最近の若者はGoogle世代で
少し間違えたことを検索しても
探したかったことが見つかるし
何も調べずに旅に出たって何とかなると考えている
たとえそれが危険を伴おうとも
時代は楽観的になってきている。
と、あったことが頭を過った。
生きたいと思った。
生きてちゃんと家に帰りたいと思った。
無能なままで危険な場所に足を踏み入れたくないし
他人に迷惑かけて困らせたくないし
経験するからには感動を多く味わいたいし
さらに誰かに幸せを蒔けたら素晴らしいし
自分の身は自分で守る気持ちで
自分の出来ること、出来ないことは知っておきたい。
もしかしたら旅中に
不慮の事故に合うかもしれない
しかしその可能性を低めることは出来る。
もしかしたら旅中に
素敵な出逢いがあるかもしれない
そしてその可能性を高めることは出来る。
故マッカンドレス氏に
クラワカー氏に、ペン氏に
この気持ちを抱けたことを感謝したい。
新しい経験が人生をより豊かにさせる。
いっぱい、いっぱい詰めて帰国しなきゃ。