ここばな【やまちゃんのここだけの話】 -5692ページ目

第112号 生き残れる

15年前の阪神淡路大震災でいち早く神戸市の
現場に入ったフリーリポーターの東海林のり子
さんが昨28日、三重県・桑名市民会館で「取材
現場から防災を考える」と題して講演。

ー数多い修羅場を見たが『これ以上大変な現場
は見たことがない』。

素人目からは生存者はいないと思われる、潰れた
7階建てマンション。救出隊員は、必ずいると信じ
た。

瓦礫の中から当時9歳の「しんちゃん」が58時間
後に救出された。一斉に拍手が沸き起こった。

感動した。が、母親は助からなかった。

しんちゃんは「生き残れる」と思って救助を待った。

大人は「もうダメだ。死ぬかもしれない」と考える。
そう思ったら助からない。

新潟・中越沖地震。崩落道路の車の中から当時
2歳の「ゆうたくん」が92時間後に救出された。

同じ車にいた母と姉は亡くなった。ゆうたくんは
何も考えずに待ち続けたのだと思う。

ー「生き残れる」「絶対に生きてやる」と思うことは
ものすごく大事ー。