古稀目前に心筋梗塞! 団塊・髭爺のアガキ

  古稀目前に心筋梗塞! 団塊・髭爺のアガキ

  70歳代は人生のゴールドエイジとの言葉に、10年プランを考え始めた古稀4か月前、突然襲った心筋梗塞。
  二度止まった心臓が再起動し、血の池地獄から蜘蛛の糸を掴み、登ろうとするアガキを病室からアップ・・
<オリオン座 馬頭星雲>

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戦後の第一次ベビーブームで生まれた団塊世代のドンジリ、昭和24年丑年生まれは一番多くて270万人弱だそうな。

学校は生徒で溢れ、通っていたA中学校はひとクラス50名を超えて1学年で10クラス、全生徒は1600人位がひしめいていた。

 

同じS24年生まれの著名人は作家の村上春樹氏、ミュージシャンの矢沢永吉氏などがいるけれど、村上氏とは偶然にすれ違っていた可能性があるかも?

と言うのは、村上氏は早生まれの一学年上でW大入学がS43年、私が44年なのだけれど、卒業年度は学部は違うが同じS50年。

各々7年と6年かけてW大を卒業した事になる。

 

私の場合は修士課程を履修したワケでなく、入試は東大紛争で乱れ、入学後は学生運動で試験、授業の中止を余儀なくされ・・道草を食うこととなった。

全く畑違いの純文学やSFを読んだり、休学してバイトに精を出し「おまえも来るか!中近東」というデビルな本に誘われて、地球半周の旅・・シベリア鉄道経由で欧州各地を巡り、陸路で中近東からネパール、インドを通って日本に帰って来た無計画な一人旅等々。

 

比べるのもおこがましいが、村上氏の場合は喫茶店経営等々の経歴が書かれているが、文春6月号のエッセイ『猫を棄てる』を読むと、学生運動の影響があったのでは?と勝手に解釈している。

 

3時間余りの手術が済んでICU(集中治療室)に運ばれ、体中に十数本の管が繋がれた状態で意識が戻って周りを見回すと、群青色の空は天井に飾られた絵画の様で、ベッド脇には家内がボンヤリと途方に暮れた顔で座っていた。

あ、死ななかったんだ。生きている・・と思う間もなく、気が狂うほど口が乾いてるのに気が付いて頭を動かすと、家内もハッとしてこちらを見た。

目が合ったとたん、涙を浮かべて微笑んで手を握って、良かった良かったと何度も頷いていた。

 

水が・・と声を出そうとしたが、口には喉まで管が入れられ、まったく喋る事が不可能。

口を指差し、指で空中に大きなひらがなで「み~ず」と書くと、傍らに居た看護師が吸い口からほんの少しの水を含ませてくれた。

その少量の水の甘美なコト!

今まで味わったどんな水より、甘く美味い水であった。

 

 

 

 

 

 

薄ボンヤリした頭で目を開けると、四角く切り取られた群青色に近い空が見えた。

その空を今にも隠そうとする雲が浮かんで、ここは一体どこ?と頭を巡らすと、体は数知れない管に繋がれ、鼻と口はプラスチックのマスクに覆われてベッドに横たわっていた。

病院の一室と気が付いて、救急車で担ぎ込まれた時の事を思い出した。

 

7月7日七夕の翌日、朝起きて直ぐに胸が締め付けられる痛みと、湧き出る異常な量の冷や汗に、これはただ事ではナイと家内に救急車を頼み、サイレンをまき散らし搬送された先は自宅からほど近いS病院だった。

ベッドに乗せられて明るい手術室らしき部屋に入り、これは間違いなく心臓疾患!・・もしかして、これでオシマイ・・と思う間もなく、喧騒に満ちた手術台の上で意識が薄れていった。