まだシーズンが終わらない段階から、このようなことを書くのは正直どうかとは思うが、また突拍子もない来季の話が出てきたので書きます。

ACL優勝を逃して15年シーズン以来の無冠(ステージ優勝含めるのなら14年以来)となった今季、
杉本健勇、山中亮輔、鈴木大輔らを補強?
補充?し、2チーム分の戦力で戦うと豪語して望んだ。蓋を開ければ、昨年同様低調なスタートでオリヴェイラ監督を解任。大槻監督になって以降もリーグでは回復の兆しもなく残留争いに巻き込まれ残り2試合を残してまだ残留が決まっていない。

元はといえば、このクラブの気質が原因であるそれは、クラブもサポーターも「我慢が出来ない」こと。

結果主義のプロでは勿論、結果が出なければ、変化をする変えるというのは当然なのかもしれないけども、どうもこのクラブは他のクラブに比べても長期的な目線に立って物事を考えられない。監督が17年、18年、19年と3年連続で途中交代をするクラブが何処にあるというのか?
クラブのビジョン、目標を何処に設定し、どう過程を進んでいくのか明確ではない。リーグ優勝とACL優勝の2冠というのも如何なものかとは思う。レッズはACLでは国内最多の2回優勝しているが、Jリーグではわずか1回。最多優勝の鹿島は愚か、広島、川崎、G大阪よりも国内制覇の回数は少ない。今年のACLも天皇杯の優勝という、いわば勢いで取ったとも言わんではない出場権。優勝は勿論素晴らしいけれど、国内のリーグ成績にもの正直ほんとに目を向けて頑張って欲しいものだ。

リーグ優勝よりもACL優勝のその先の目標を、サポーターもクラブもより欲してしまっているが、今のJリーグでのチームの現状、そして、先日のACL決勝でアルヒラルに、これほどまで力の差を見せつけられたのだから、またJリーグでの優勝を目指し、優勝争いができる基本となる戦術のベース構築し、浦和レッズというチームはこのようなサッカーをするのだという具体的なものを出すべきであるし、そういったものが先であって今のミシャサッカーの残骸の戦術で、選手の補強だけでは完結できない問題は山積みだと思う。

そして、散々といって良いほど、うちのOBである浦和の大将、福田正博氏が言っているクラブのフロントがプロフェッショナルではないという問題は、一向に解決しないってことがよく先日の人事でわかった。

GM職を廃止、SD TDを未経験者の土田氏と西野氏に任せるというこれまた考えられないような人選。

クラブとして、シーズンの終わらない段階、ましては、まだJ1残留も決まってなく来シーズンの強化体制を悠々と発表しちゃうクラブがどこにいるというのか?

ほんとうに呆れてしまう。
続いて移籍情報。
現在大分に所属する小塚和季選手の獲得に乗り出していると報じられた。

これは、私自身驚きだった。
私の地元は新潟県見附市。
そう、小塚選手と同じだ。
そして、小学校の頃、小塚選手のお父さんがコーチを勤めていた地元のサッカークラブでサッカーを約2年間習っていたのだ。小塚選手の弟さんが、自分の一個下の年代でどちらかというと弟の方が面識はあるがもう覚えていないだろうとは思う。自分とは4つ離れていて、当時中学生で世代別代表や県トレセンなどに選ばれていた小塚選手から数回指導を受けることもあった。本人は多分覚えていらっしゃらないと思うが、当時から鮮明にあれだけ上手い人がプロまで行くのだろうと思っていた。

そんな地元の身近なスーパースターに対して、
レッズが獲得に乗り出しているということを知って素直に驚いたし、レッズに来てくれれば応援したいと思っている。

ただ、大槻監督続投で現状の方向性のないサッカーを進めるのであればとても厳しい道のりであることは間違いない。柏木が絶不調で今のレッズに足りないピースではあるが、客観的に観るとレッズより他のチームに移籍する方が本人の為になるとは思う。

オナイウ阿道にしてもそうだ。
復帰濃厚とされているが、
大分での活躍、日本代表まで選ばれて、
ここまで低迷したクラブに帰ってくるだろうか?普通は戻らないであろう。

2011年、レッズは、オランダのサイド攻撃を主体とするサッカーを目指すも失敗し、結局は、原口元気などの個人能力に頼るサッカーで残留争いをする形になった。チームを変えるべく招聘されたミシャ監督が5年半チームを再び優勝争いのできるチームへと形を作ったが、その攻撃的で美しい圧倒したサッカーをするチームの姿は一瞬にして現在には跡形もなく無くなったと言って良いだろう。それは、その後の監督人事、補強が原因であり、ミシャ監督時代の現場コーチングスタッフが含めてほぼいなくなった状況でその真似事スタイルをやるのはおかしいし、限界なのはもう十分に今年を観てわかった。

そして、ミシャがくる前の立ち位置は、やはり残留争いをしているチームで、あったのだからそこに戻ってしまうのも必然なのかとは思う。

レッズのサッカーとは何か?
具体的な戦術、スタイルをチームに構築できる監督が必要だ。

大槻監督が新たに戦術の種を蒔ける監督であるとは思えない。

とにかく今の現状に対してのサポーターの
不満や怒りが、最終節の社長挨拶に向けられると思うが、クラブは一向に変わろうとはしないのであろう。とても残念だ。