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86400秒のムービー

色んなモノを見て聞いて感じながら羽化を待つ、介護職の卵のひとりごと

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お芝居を見に南へ北へ。

最近見たふたつは、『モノ』がテーマの作品だった。

試行錯誤のループに陥った時。
うまくいかない時。
真意を伝えられない時。
相手の不興を買ってしまった時。

それを自分がいじめられてると思い込むことで逃げようとしていた、弱っちい頃の私を思い出した。
福岡という街作りと大企業のヒット商品の開発を、私ごときに重ねるのはおこがましいけど。


お芝居を見ていると、すっかり忘れていた自分の来し方を思い出すことがある。

それはとても幸せな瞬間だと思う。


結婚してちょうど一年が経った。


式が終わって披露宴に向かう途中、友人達が庭に集まっていた。

何事かと思ったら、私達と家族のためにフラワーシャワーをプレゼントしてくれた。

良く晴れていたとはいえ2月の午前中。

上着を着ていない皆はとても寒かったはずだ。


介添えさんに笑われるくらい、泣けて泣けて仕方なかった。


結婚式は人から祝ってもらう場ではなく、人に感謝する場だと思う。

その感謝が身に染みた時に、ふたりはまた一歩階段を登るんだとも。


ありがとう。

ふたりはじんわりと暮らしています。




『夏が暑かった年の冬はすごく寒いんだよ』

という言葉を聞いたことがあるけれど、本当のことですね。


子供の頃は雪が降った時は、アドレナリン全開ではしゃいでいた。

植木に積もった雪を友達と集めては、練乳やシロップをかけて食べたりもした。

真っ白に見える雪は、大気中の汚れをたっぷりと含んでいることなんて知らなかった。

そんな、馬鹿だけど幸せな子供時代。


神奈川からやってきた同僚は、福岡に雪が降ることを知らなかった。

九州=南国、というイメージがあるらしい。

さらに彼の言葉をとりまとめると、南国とは鹿児島を指しているようだ。

つまり九州=総鹿児島。

まあ鹿児島には雪は降るんですけれども。












久し振りに人と言い争いをした。


私は腹を立てたら黙り込むことの方が多い。

さっさと降りてしまう方が楽なのは分かっていても、収まらなかった。


どうして自分の力と肉体についてそんなに傲慢になれるんだろう。

昨日と変わらない明日が来るとは限らないのに。


か弱い人を故意に突き飛ばしたその手がいつまで動くかなんて、誰も保障してはくれないのに。


最後に彼が謝罪した相手はその人ではなかった。


私と一緒にいた後輩達が110番しようとした、携帯電話に対してだった。






従姉妹が成人の日を迎えた。


『気に入ってたから』と、私の振袖を着てくれた。

私と違って背の高い彼女に似合うかどうか心配だったけれど、そこは着物の奥深さ。

帯の結び具合や小物の使い方で如何様にも表情を変える。


偉い人から贈られたスピーチは、まるで弔辞のようだったらしい。

ここからは人生下り坂。

先行きの見えない世の中で、負けるなとか頑張れとか。

これじゃ久し振りに会う同級生とのお喋りの方が楽しいに決まってる。


親戚一同から向けられるたくさんのカメラに微笑んだ後、彼女は振袖から身軽な洋服に着替え、同窓会に飛び出していった。

その様子はとても可愛かった。


二十歳になれば自動的に大人になるわけじゃない。


ゆっくりまったり羽化していけばいいと思う。


未だに大人になりきれてない私が言うのも何ですが。