古代文字 ; 金文 「素」



悠遠なる~吉田古溪Blog


糸を染める時、束の上部の結んだ部分は白く染め残る。

その部分を「素」という。木の根を燃やして作る墨は

水に溶けて色を持つ。墨は、燃える火の色と

凍る水の色の両極を持つ。墨色の形容詞は、

昔から視覚では表さない、「匂う」というのだそうだ。


墨を擦って、色を持たない文字を、書いてみた。

大河内泰弘先生(日本工芸会正会員)の、水滴です。

口作りに、なんともいえない品があります。



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これで水を注ぎ、ゆったりと墨を擦ったら

さぞや美しい仮名文字が書けそうな…。

そんな気分になれる、凛とした姿。

まだまだ私には、眺めるだけで 使えません。

書の腕前が上がるまで、待ってもらっています。


作品には、作家の美意識とパーソナリティーが出てしまう。

技術とは別のところで、山のように大切なことがあると、知ると

あ~あ、私には、残された時間が少なすぎる…!



今、水滴作りにはまっています。


水滴は硯滴ともいい、硯に水を注ぐ道具です。

文机の上に、筆や硯とともにあるものです。

口の形で、なんとも表情が愛らしい。


なかでも、一番のお気に入りが手前の コレ!コレ!!



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水を注ごうとすると、二つの穴から出てしまう。

不出来な子なんだけれど…。

見ているだけで、顔がゆるんでしまう。


机の前に座る時の、日常から非日常の世界に

誘ってくれる、愛しい愛しい小物達。