前回のブログから
少し間があいてしまいました。
前回のブログでは、
内臓の不調が腰痛に繋がった
という実際の臨床で経験した話を書きました。
股関節痛も同じようなケースに
遭遇することが珍しくありません。
股関節は骨盤の一部です。
骨盤の臼蓋(きゅうがい)と呼ばれる場所と、
太ももの骨(大腿骨)が接合して
股関節になります。
で、骨盤側の方。
骨盤をお茶碗に見立ててみましょう。
お茶碗の中に女性であれば、
子宮、卵巣、大腸などの
臓器が入っています。
生理、出産、閉経など、
男性にはない
女性特有の変化に合わせて、
骨盤の中の状態も変化していきます。
骨盤が変化するということは、
接合する太ももの骨も
何らかの影響が派生することが考えられる訳ですよね。
前回のブログで
腸の不調が神経を介して腰痛を引き起こす
というようなことを書きました。
それと同じく、
例えば、
子宮や卵巣の調子が悪いことで、
神経を介して、
股関節周辺に不調を引き起こすことがあるのです。
という前提で、
股関節痛 →整形外科→臼蓋形成不全
と診断された人がいたとしましょう。
でも、
実は臼蓋形成不全ではなく、
子宮側に問題があった、
なんてことも考えられないでしょうか?
ということです。
更に言えば、
生理、妊娠、出産、閉経などの時期に
これにホルモンという
健康を維持するための、
身体の「工場」が関係してきます。
西洋医学の弱点は、
身体をパーツ、パーツに分解してしまう
というところが挙げられます。
分解して、
最終的に全体として合体してくれるのであれば、
いいのですが、
パーツが全てになってしまうことが
珍しくありません。
股関節痛の原因は股関節にある。
もし、
そう思っているのであれば、
頭を少し柔軟にしてもいいかも知れません。
柔軟性を欠いたことで、
いらない手術をしてしまって、
それこそ、
人生が大きく変わってしまうことも
0 ではないように思います。
こういうことを書くと、
手術を否定していると思われる方も
少なからずいますが、
そういうことではなく、
ここで言いたいのはシンプルに、
「しっかりと見極めたいですね」
という一言に尽きます。
股関節から少し視点を逸らしてみることで、
ちょっと違う景色が見えるかも知れませんから。